赤穂事件の本音解釈
赤穂浪士の「仇討ち」事件は、私達は
武士道の精神を表す
と考えています。確かに、江戸幕府の「建前」の見解でも
武士としての切腹
と言う扱いになっています。
さて、ここで、もう一つ「本音」で考えました。この事件の、現任となる
浅野内匠頭の刃傷事件
には、色々な説がありますが、かなり有力なのは
浅野内匠頭の乱心
です。この説によれば、当時の常識なら
浅野家の相続は可能
です。大石内蔵助は、浅野内匠頭の弟の浅野大学での、浅野家再興について、幕府に願い出ています。しかしながら、これは却下されました。
さて、ここで、幕府側の本音を、推測してみましょう。私の推測は以下の通りです。
「浅野内匠頭に乱心の兆しがあるなら、家臣が『主君押込』をすべきである。それが出来ない浅野家など再興の余地なし。」
つまり、「主君大事」という建前の裏に、『危ない主君は押込」という本音が、あったのではないかと思います。
歴史を見るとき、文書などで見る「建前」だけでなく、「本音」を推測するのも一つの方法でしょう。
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