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人間性を豊かにする読書の指導
この時期になると
読書感想文の議論
が出てきます。そこで問題になるのは
読書(感想文)の目的は
「豊かな人間性」を育むこと論
です。例えば
夏休みの宿題「読書感想文」今もなくならない真因 根底にある「読書を通じて善き価値観を」の思想 | もしプロの書評家が本気で読書感想文を書いたら | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)
です。
さて、この問題に対して、私は
やり方によれば
読書感想文で人間性を豊かにできる
という考えです。
もう少し具体的に言うと
自分と違う立場の人に対して
思いやりを持つようになる
経験は、読書して、その世界を想像することから生まれます。
例えば、森鴎外の「高瀬舟」を読めば
身内の苦しみを救うための安楽死
貧困育ちの足るを知る満足
の強烈な体験が出てきます。
これに関しては前にも、書きましたが、読書の一つの目的として、自分達と違う世界、立場を仮想体験する。そうした、別の世界、価値観を認め、思いやりを持つ。こうした「読み方」の指導ができ、それを聞き表す体験を積めば
人間性を豊かにする
目的は達成できるでしょう。
しかし、指導書にある正解の押し付けや、自分の思い込んだ「価値観」を、押し付ける指導では、この目的は達成できないでしょう。私が、国語嫌いになったのは、高校時代に
~~で感動しないのは人間でなはい!
と「文学青年」や、一部教師に言われた、トラウマがあるからです。