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不可思議の境地を観る その2

 さて、不可思議の境地を観る、具体的な方法は、どのようなものでしょう。一つのヒントは、華厳経にある

「心は工(たくみ)なる画師が種々の五陰を描くがごとし
一切世間の中に、心より造らざるはなし」

と言う様に

「絵を描くように、あるがままを心に描く」

方法です。ここで『観る』という作業を

「外にあるモノを観る」

と言う立場から

「自分が積極的に動いて描く」

と変わります。この考え方は

「観ると言う作業は、外部からの情報入力だけではない。心の中で、自分が今まで持っているモノを再構築する作業である。」

と言う、仏教的な心の動きの解釈を、反映しています。この時、絵を描くと言うことは

「外見を映す作業だけで無く、色々な関連事項を反映させて、調和する作業」

です。


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