詩『初めての』
初めての飛行機で
私は夢中でシャッターを切り続けていた
窓にカメラを構えた私が映る
狭い世界しかまだ知らぬ眼にしか視えない
空
これを持って帰る
持って帰って
写真にして
持ち歩く
つらいとき
見る
つらくないときも
見るけれど
つらいとき
特に 見る
こんな小さな世界でしか存在できない
ものに
負けないちからを
もらうんだ
そして
長い滞空時間を得る為に
バネを鍛えるんだ
固くない
靭やかな
バネを
私は夢中でシャッターを切り続ける
初めての飛行機で
空を
☆シロクマ文芸部お題『初めての』
※2025年1月19日文学フリマ京都出店します
来られる方がいらしたら、もしよろしければ遊びにいらしてください お待ちしてます(^^)