スクールでの学びとチームでの学びの違い
約3年ほどバスケットボールスクールを運営してみて、改めてチームを作ることに力を注ぎたいという思いに至ったのには当然理由があります。
スクールはスクールで良い部分があるし、クラブチームはクラブチームの良さがある。
どちらが優れているとかではないけれど、やっぱり僕はチームを作ることに楽しさを感じるしチーム作りを通して選手と関わり合う時に難しさを感じます。
そして大体は難しさを感じたり上手くいかない時こそ、振り返った時に自分を成長させてくれたなと思えることの方が多い。
以下、僕が感じたスクールとチームの違いを簡単に記します。
【スクール】
スキルを学ぶ・心構えを学ぶ・新たな知識に触れる
共通の興味を持った人と出会うことができる
学んだスキルなど実戦経験を行う場を他に持っている(チームに所属している)人が向いている
【チーム】
心構えを身につける・練習の中で技術を身につけ試す機会がある
仲間と出会うことができる
選手同士または指導と理念を共有して目標達成のために自らを磨く
競争心を持って物事に取り組み、自ら掴み取る意欲を持った人が向いている
厳しい環境に身を置いて成長する意欲のある人
スクールはあくまでも学ぶ、触れる場です。
これは普段、選手達が通っている学校でも同じです。
あくまでも学校は学ぶ場であり、勉強も結局は自分で身につける努力をしないことには学力は上がりません。
一方でチームというのは、学んだり身につけたスキルを使って何を行っていくのかが重要になります。
スキルを身につける、戦術を理解するというのはあくまでも1つの要素でしかありません。
僕の中で大切だと思うことは「理念を共有する」ことと「目標達成に向かうこと」です。
かつて、プロ野球界で名将と言われた野村克也さんが「TEAM」の語源についてこう述べています。
「Together Everyone Achievement More」の頭文字をとったものだと。
「みんなで、一緒に、より多くのことを、達成する」
という意味です。
共通の目標を持ち、理念を共有して選手とコーチがそれぞれ役割と責任を果たしながら力を合わせて取り組むことで、
ひとりで得られるよりもはるかに大きな結果を残すことができるという事です。
(ちなみにスクールの語源はギリシャ語のskhole(スコレー)【余暇・ひま】からきたものとされています。へぇー)
理念を共有することも、目標達成すること(または目標達成に向かうこと)も決して簡単なことではありません。
道の途中では良いことばかりではなく、むしろ壁や困難に当たることの方が多いです。
仲間という存在になるまでにも、色んな衝突があって当然です。
もしかしたら子供達同士でぶつかって本音が聞けたり分かり合えたりするかもしれないし
逆に一緒に困難を乗り越える中でお互いの信頼関係を築くことができるようになるのかもしれません。
そういった場面を乗り越えていく過程にこそ意味はあるし、一度壁にぶち当たったり、困難に直面し、解決したことのある人は別の場面でも乗り越えることができます。(自信を持つことができる)
チームに所属する選手はもちろんスキルを身につけて、上手くなりたいとかチームの中で活躍したいという思いを持っていることでしょう。
ですが、それだけではなくて様々な経験を通して自らをたくましく成長させることへの意欲を持った人であることが求められます。
Creceaveのクラブチームにもそういった選手が集まってきてくれることを願っています。(ハードル上げすぎ?笑)
そういった選手が集まる場になるように我々スタッフが導いていかないといけませんね。
ではまた〜