#2 オリックス 2024スタメン大予想

よくある投稿だと思うのですが、自分なりに現段階(1・13)でのオリックスの理想のスタメンを考えてみたい。
(余力があればベンチ入りメンバーまで予想を広げたい)

1番 センター 中川 圭太
この予想をしているファンの方も多いのではないだろうか。理由として左右広角に打ち分けることができ、長打力もある。相手先発も自分の調子が分からない中いきなり迎えたくないタイプだと思う。足はそこそこなので盗塁をバンバンするというより、ヒットで出塁してもらいたい。
懸念点としては2023年の日本シリーズで久方ぶりの登板だった湯浅の初球を打ち上げてしまう等、初球から振りに行ける反面、淡白に感じてしまう凡退も多い。積極性と球の見極めの両立は困難だと思うが、打つときは打つ、見る時は見るを明確にして四球での出塁を増やせられれば核弾頭として申し分ないと思う。

2番 セカンド 太田 椋
ここは個人的な希望的側面を大いに込めている。
初安打でバンデンハークから目の覚めるようなホームランを打って以降、キャンプでは毎年期待されながら、西武戦での開幕戦でエラーをして以降、打席でも精彩を欠き怪我も多く、チャンスを掴み切れなかった。
そんな中2022年の日本シリーズでは初の初球先頭打者ホームランを記録するなど何か掴んだのか、2023年シーズンも引き続き数字を残している中で再び怪我で戻ってくることができなかった。
ファンでも太田がシーズンフルで出られればと夢物語を描いた方も多いだろう。それくらい太田のパワフルな打球は見ているファンの心を惹きつけるのだ。
中川が凡退しても長打力がある太田を2番に置くことチャンスでクリーンアップに打席を回したい。

3番 レフト 西川 龍馬
新加入の西川を3番に据えたい。1,2番身右打者が続いていることに加え、初回はやはり3人で終わりたくない。3番の西川にそういう時こそいやらしさを発揮し出塁して流れを渡さないようにして欲しい。チャンスの場面でも期待できるし、状況によってバッティングを変えられるので柔軟な対応も十分にできるだろう。
ワンバウンドをヒットにするなど、悪球打ちなイメージもあるが、何でもかんでも振っているわけではない。懸念点を挙げるとするならパリーグの野球に慣れるのにどれくらい時間がかかるか、怪我せず完走できるか、の2点くらいだろう。怪我は防ぎようがない場合もあるが、慣れに関しては地元が大阪だし、近年はチームの雰囲気も良いので石川亮、宗、杉本、森あたりに特に頑張ってもらって早くチームに馴染んで欲しい。
ちなみに左の巧打者(古くは磯部公一や糸井嘉男)が好きで「他球団ながら良い選手だな」と画面越しに見惚れていた筆者にとって毎日西川のバッティングが見れるようになるのは嬉しい限りである。

4番 ファースト 頓宮 裕真
昨年首位打者の頓宮を4番に置いた。後述するが森友哉を5番に置き、クリーンアップがジグザクになるようにしたいという狙いもあるが、それ以上に実力も十分だと思っているから4番に据えた。昨シーズンから足を高く上げるタイミングの取り方になった。それまでは三振か長打か、というイメージだったが、右にも単打を打てるようになったことで確実性が飛躍的に上がった。4番での打率が低かったようだが、そこのハードルを乗り越え、真の右の4番としてどっしりと1年座って欲しい。
昨シーズン、インコースを速球で責められても対応できるようになっていたように感じる。ボールの見極めもある程度できるので大きな弱点は今のところ思いつかない。来シーズンはマークや配球もより厳しくなり、インコースと外に逃げる球、落ちる球で攻められると思うが、我慢して打てる球を確実に仕留め、4番のプレッシャーに打ち勝ってもらいたい。

5番 DH 森 友哉
西川、頓宮ときて5番で森を据えた。昨シーズンも移籍1年目で激務のキャッチャーをしあんがら打撃でも十分に貢献をしてくれた。日本シリーズは少し悔しい結果となったが、高校時代からスター選手で経験も豊富であり、チャンスで見ていると「打つだろうな」、とつい感じてしまう。それくらい雰囲気があり、勝負強い打者である。森が5番にいることで頓宮との勝負を避けるということは少なくなるだろうし、3,4番が返し損ねてしまったランナーを確実に返してくれるだろう。
またファンの方は感じたと思うが、西武で育てられただけあって走塁の技術も非常に高い。余力があれば、森から走塁についても伝えられるようになれば、よりそつのない攻撃ができるようになるだろう。
2年目でオリックスでの過ごし方や、投手陣の特徴を掴んだうえで挑む2024シーズンの森友哉にも大きく期待したい。

6番 ショート 紅林 弘太郎
6番は紅林を置いた。昨シーズン一時期は打率3割以上をマークし、ほっともっとで松井裕樹から目の覚めるような強烈なサヨナラホームランを放つなど印象的な活躍も多かった。
CSファイナルステージでも時折見せたが、右方向に打つのも非常に上手い。技術的には右に打つ感覚は掴んでいるのだと思うが、紅林の魅力は長打が打てるところにあると思っている。追い込まれるまではフルスイング、追い込まれたら配球に応じて右に軽打というようにして欲しい。うまくいけば15~20本ホームランを打てる力があるはずである。
また守備での貢献度が非常に高いことも紅林の良いところである。本人は盗塁を増やしたいという思いもあるようだ。大柄な選手だがまだまだ若いのでもっと俊敏性が増せば走塁だけでなく、守備でも活かせることが多い。
真のレギュラーとしての活躍に期待したい。

7番 ライト コディ・トーマス
ここで期待を込めて、新戦力のトーマスを据えた。
プレーの映像をチェックしたが、スイングの感じ的に以前日本ハムに在籍していたマイカ・ホフパワー選手を彷彿とさせた。
どちらかというと上から振り下ろすタイプのスイングに見えた。身長も高いので、懸念点としてはインコース高めを速球で攻められた時にファールにする、腕を上手く畳んで打ち返すといった対応ができるか、落ちる球をどれだけ我慢できるかにあるように思う。おそらくインコースで攻められ落ちる球を決め球として使われることが多くなるだろう。上から振り下ろすタイプのスイングだとどうしても落ちる球はカットできずに空振りになってしまうので、ここをどれくらい見極められるかがカギになる。
近年は一昔前のように外国人選手の活躍が難しくなっている。そのなかで良い意味で期待を裏切りジャパニーズドリームを掴んで欲しい。

8番 キャッチャー 若月 健矢
扇の要として8番に若月選手を起用した。
1軍に出だした頃は守備面でも打撃面でも物足りなさを感じたものだが、当時の福良監督(現GM)が我慢強く起用し続け、守備面で先に才能が開花した。
よほどの暴投でない限り後ろに逸らさない。スローイングも正確で世間にはほぼ浸透していないが、「若月アロー」と言われるほどの垂れない糸を引くような送球で盗塁を刺してきた。他の捕手に申し訳ないが、若月ほど安心して守備を見られる捕手はいない。それほど扇の要として絶対的な存在と言って良い。FAせずに残留を表明し、若月残留が大きな補強となった。
打撃面も数年前から確実性が上がり勝負強さも兼ね備えた。その結果、昨シーズンは代打で若月が起用される場面も度々あった。2017,18年頃にタイムスリップして当時のファンに「2023年には若月が代打で起用されている!」と言ってもギャグにしか思ってもらえないだろう。それほどの成長だった。特に右方向への打球が失速せずぐんぐん伸びるのが若月の打球の特徴である。花咲徳栄時代は強打のキャッチャーだったため、その強打を今シーズンも見せて欲しい。

9番 サード 宗 佑磨
9番はサードで宗を据えた。私はスタメンを予想する時に守備位置に選手を当てはめてから打順を考えていくのだが、いつもサードの宗は迷わず紙に記入している。それほど守備面での貢献度が高い。オリックスの宗、紅林の三遊間は球界屈指の守備力だろう。時折その身体能力の高さゆえ、身体能力に頼りすぎで軽いプレーに見えてしまうエラーもあるが、そこが減れば宗に守備力で適う選手はいないのではないか。
打撃は本来の力をもってすればもっと打率も残せる選手であると思う。
シーズン終盤くらいから少しバットのヘッドを寝かせるようなフォームに変わったがそのフォームで日本シリーズでも力強い打球を飛ばしていた。
(CSであっち向いてほいのような打球もあったが)
9番に置くのは勿体ないという声もあるだろうが、9番は1番に繋げるための重要な役割も担っている。それに下位打線の最後に宗がいる方が相手投手も嫌なのではないかと思う。それに9番くらいの方がより気楽で打率も上がるのではないだろうか。
もちろん1,2番を打つ力も十二分にあるため、1,2番の打者の調子によっては打順を繰り上げても良いだろう。

今回は個人的な希望、期待を込めてこのようなラインナップの予想をしたが、他にも森をキャッチャーにしてDHトーマス、ライト杉本・野口やDHにセデーニョ、セカンド太田を外して宜保やマーゴことゴンザレスなど多彩な選手、起用法があり、今シーズンも中嶋監督の起用法から目が離せない。きっと大方の予想を裏切るアッと驚くような起用もあるだろう。
2024シーズンはどんな選手が活躍の場を与えられ、その場でどんなプレーを見せるのか。
開幕が待ち遠しい日々である。

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