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”あくび”はなぜうつるの?~親子で楽しむ科学会話~

風が気持ちいい季節になりましたね。カーテンから差し込む秋の太陽を眺めていたら、大きな大きなあくびが…。


子ども:ねえ、お母さん。どうしてあくびが出るの?朝でも夜でも、なんだか眠いときにいつも出ちゃうんだよ。

お母さん:いい質問だね。あくびって、昔からみんなが不思議に思ってきたことなんだ。まだ完全には解明されていないんだけど、いくつかの考え方があるんだよ。たとえば、あくびをすると大きく息を吸い込むでしょ?それがヒントかもしれないんだ。

子ども:たしかに、あくびをすると大きく息を吸い込むよね。どうしてだろう?

お母さん:その空気をたくさん吸い込むことで、体に酸素を取り込んでいるっていう説があるんだ。眠いときや疲れているときは、脳がもっと酸素を必要としているのかもしれないね。

子ども:じゃあ、あくびは脳が「酸素が欲しいよ!」って言ってるんだね?

お母さん:そうだね。それに、あくびをするときに顔の筋肉が動くことで、脳が少し目覚めるんじゃないかとも考えられているんだ。体が自然に「もう少し起きていてね」と信号を送っているのかもしれないね。

子ども:でも、あくびって眠くなるときだけじゃなくて、朝起きたときにも出るよね?

お母さん:そうだね。あくびには、脳の状態を切り替える働きがあるんだよ。眠いときだけじゃなくて、目を覚まそうとしているときや、緊張をほぐしてリラックスしたいときにもあくびが出るんだ。だから、あくびはリラックスや集中のスイッチみたいな役割を果たしているとも言われているんだよ。

子ども:なるほど。じゃあ、あくびをわざとすることもできるのかな?

お母さん:うん、意図的にあくびをすることで、脳をリフレッシュさせたり、集中力を高めたりする効果があるとも言われているよ。たとえば、ちょっと頑張りたいときにあくびを使って気持ちを切り替えることができるかもしれないね。

子ども:面白い!でも、お母さん、どうして他の人があくびしてると、こっちまであくびが出ちゃうの?

お母さん:それは「共感」が原因と言われているよ。仲の良い人や近くにいる人があくびをすると、脳がその人と同じ気持ちになって、つられてあくびしちゃうんだよ。人だけじゃなくて、動物にも同じことが起こるんだ。

子ども:動物もあくびするんだね!共感のあくびはどうして起こるの?

お母さん:脳が他の人の行動や気持ちを感じ取って、一緒に同じような動きをしてしまうからだと考えられているよ。これもまだ研究が続いている分野だけど、私たちの脳は他の人とのつながりを感じられるように作られているのかもしれないね。

子ども:なるほど!だから、お母さんがあくびをしたら、みんなあくびをしたくなるんだね。

お母さん:嬉しいな。お母さんに共感してくれているんだね。共感のあくびは、特に仲が良い人たちの間で起こりやすいって言われているんだよ。私たちが一緒にあくびをしちゃうのは、仲良しの証拠だね。

子ども:なんだかあくびって、ただの「眠いサイン」だけじゃなくて、もっといろんな意味があるんだね!

お母さん:その通り!あくびは私たちの体の中でいろんな役割を果たしているみたいだし、まだまだ不思議なところがたくさんあるんだよ。

子ども:もっと他のことも知りたくなってきた!

お母さん:うんうん。身の回りにはまだまだ「なぜ?」がたくさんだね。疑問が出てきたら、また一緒に考えてみよう。


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