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【小説】僕たちはあの日から
あらすじ:牧には春になると決まって知らない風景の写真が届く。ところが今年届いた写真に既視感を感じ、その場に赴いてみればかつてのクラスメイトである五十嵐がいた。写真を送ってくれていた理由について尋ねてみたが真意はわからず、けれどそれを聞くことも出来ず……。元同級生の無趣味教師と写真趣味用務員の再会から心が通うまで。
教師になるなら、朝刊は隅から隅まで読んでおけ。
耳にたこが出来るほど父から言
【小説】僕たちはあの日より
あらすじ:五十嵐が用務員をやめてから約半年が経った。撮影アシスタントのバイト帰り、牧から突然「写真の撮り方を教えてほしい」というメッセージが届く。何を撮りたいのか聞き出してみれば、牧家で犬を飼いだしたらしい。久しぶりの再会を繋いだ子犬を撮影するお話です。
瞼の裏に焼き付いたフラッシュが、まだ眩しい。
「助かったよ、アシスタントが誰も捕まらなくて」
「いえ、お仕事回してもらえて助かりました」
【小説】続、僕たちはあの日より
再会から一年、牧と五十嵐が東京スカイツリーへ遊びに行った日の話。
前回の話:僕たちはあの日より
もっと前の話:僕たちはあの日から
春一番に乗って梅の花の匂いがする。
東京駅のホームに降り立った瞬間、強い風に吹かれた。新幹線に乗る前は確かに冬だったのに、たった二時間の移動で季節が変わったので少し驚いてしまう。東京は、もう春の匂いがしていた。
スーツ姿のサラリーマンに交ざってホームを歩き、改札
【小説】東京スカイツリーにある「世界のビール博物館」で飲む平日ビールがすっごく美味しいんですよというはなし
※小説の記事です
※J.GARDEN46発行新刊「続、僕たちはあの日より」のおまけです
「高かったね、展望台で見るより高いなって思った」
「ガラスがあるかないかで変わるのかな……」
東京スカイツリーの内部構造見学ツアーを終え、スカイツリーの足元へ戻ってきた。参加者に装着が義務付けられているヘルメットを取り、分厚いコートを脱ぎ、預けた荷物を回収して一息つく。
「あと、ちょっと寒かったね……コート
【小説】いつか花は咲くだろう
牧には春になると決まって知らない風景の写真が届く。十年もの間、それを送り続けていたのは高校時代の同級生の五十嵐だった。再会した二人は、心地よい距離を保ちながらゆっくり歩み寄っていく。
地元で高校教師を続けていた牧の家に、亡くなった父の教員時代の知人が訪ねてきた。父の昔話を聞くなか、塾講師に興味はないかともちかけられ、興味を抱く牧。しかしすぐに結論を出すには至らず、牧は揺らぐ胸の内を五十嵐に打ち明
【小説】ハッピーアイスクリーム
A5/22P/表紙・ミランダホワイト
遊び紙がかわいいアイス柄の本です!
遊び紙のデザインに合わせて、
「いつか花は咲くだろう」の牧と五十嵐、
「怪奇探偵 白澤探偵事務所」の白澤と野田、
「西荻窪・深山古書店の奇書」の深山と一本木が、
それぞれ氷菓を楽しむお話です。
Boothで通販を行っております。
https://suzume-ho.booth.pm/items/2279915
暑いの