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まあ、結論は身も蓋も…:読書録「しらふで生きる」
・しらふで生きる 大酒飲みの決断
著者:町田康
出版:幻冬舎
30年間毎日飲み続けた著者が、4年間禁酒を続けている。
…ことについて語った作品。
結構、評判になってる…ような気がしますw。
ただまあ、肝心の「理由」は「よく分かんない」んですよねぇ。
酔っ払って、高速道路に放り出しちゃったみたいなんでw。
だから「理由」「キッカケ」みたいなものは曖昧なまま、「どう言う考えで続けることができているのか」「その経緯はどうなのか」…あたりが、屁理屈っぽく、グダグダと述べられています。
「素面でも酔っ払いの戯言は言えるってことか?」
とか、途中では呆れちゃったくらいw。
で、結論。
<酒を飲まないからといってあまり賢くない人が賢くなる訳ではない。けれども酒を飲むと賢い人が阿呆になる。そして阿呆はもっと阿呆になる。どうやらそんなことのようだ。>
いや、まあそうなんですけど。
以前、2週間ほど「禁酒」せざるを得なくなったことがあります。営業の接待なんかも連日入ってた時期なんで、やむなく「酒を飲まずに同席」したんですが、結果分かったのは、
①酔っ払いは同じことを何度も喋っている
②話してる内容の論理性は、時間と共に低下する
③2次会で重要なことは発生しない
まあ町田さんも言ってる通り、「仲間意識」の醸成には役立つところはあるのは確かですがね。
(飲み会の席で仕事の話が進むことが全くないか…と言うと、そうでもない。
けど、「接待」なんかは複数名同士で持たれるケースが多いし、クリティカルな決定権者が参加しているとは限らない。さらに日本人は「酔いやすい人が多い」ってことから、「仲良くなる」ってのが最大目的になってるケースが、結構多い気がします)
僕自身は「禁酒」をするつもりは(今のところ)ありません。
ただ以前よりアルコールに弱くなったことは認識してますし、「酔っ払う」ことを「楽しい」と思う気持ちも、ここのところ減退しています。
「美味しいお酒を、<理性を失わない範囲>で楽しむ」
今のスタンスはコレですかね。
(割とそう言う向きが世間でも出てきてる気もしてるんですが、どうでしょう?)
本書については「How To」として読むより、「禁酒」と言うことをネタにした「エンタメ本」として読むのが正解だと思います。
そう言う意味じゃ、楽しく読めますよ。