いやぁ、オモロかった:読書録「校閲ガール」
・校閲ガール
著者:宮木あや子 ナレーター:中嶋ヒロ
出版:角川文庫(audible版)
「石原さとみ」主演でドラマ化されてましたね。
妻と娘が大好きで…なんですが、僕は観てません。
チョット苦手なんですよ。石原さとみ。
…なのに読んで(聴いて)みる気になったのは、たまたまaudibleの「おすすめ」にピックアップされてたから。
落語っぽい、聞き流せるようなのが聞きたいな〜、って気分でもあったので、DLしました。
ビンゴでしたねぇ。
金曜の帰りの電車から聞き始めたんですが、そこそこ乗客の乗ってる車両で、思わず声を出して笑いそうになっちゃいました。
ドラマがどうかは知りませんが、audible向けなのは確か。
「校閲」なのに、文章見なくても、聞くだけで楽しめるってのは、エンタメとして作者が腕を見せてるってことだと思います。
ファッション雑誌の編集者になりたくて出版社に入社したのに、「校閲」に配属されたヒロイン。
「完璧な仕事」をすることで「いずれ来るチャンス」を掴もうと狙いつつ、好きなファッションを極めつつ、仕事もキッチリこなしていく。
その彼女が、ふとしたキッカケでベテラン作家との縁ができ…
という話。
連作短編なんですが、第1話でできたベテラン作家の縁が最終話に繋がる形になっています。
読ませどころは何と言ってもヒロインの「本音爆裂」w。
営業でも編集でもないので、仕事さえキッチリしてれば「忖度」不要のポジション。
それを最大限に活かして(?)、言いたいこと言いまくる姿が爽快です。
それでいて「仕事はきっちり」ってあたりに、主人公の倫理観も垣間見得たりして、傍若無人な破天荒コメディ…にはならないんですよね。
基本的には「お仕事小説」だと思います。(軽い「ミステリ」ってとこもあるかな?)
シリーズは3部作らしくて、3作ともaudibleになってます。
う〜ん、また読まなきゃ(聴かなきゃ)いけないシリーズ、増やしちゃったなぁ。
面白いからいいんですけど。
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