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「あたしはどこまでもついてく、ポー」ティリーのこのセリフが痺れます:読書録「キュレーターの殺人」

・キュレーターの殺人
著者:M・W・クレイヴン 訳:東野さやか
出版:ハヤカワ・ミステリ文庫(Kindle版)



「ワシントン・ポー」シリーズ第3弾。
このシリーズは事件の謎解きも面白いんですが、いちばんの読みどころはポーを巡るレギュラー陣との関係性にあります。


元部下で現上司のステファニー・フリン
吹っ飛んだ病理学者エステル・ドリン
そしてなんと言っても素晴らしいパートナー、ティリー・ブラッドショー



彼女たちとのやり取りが実に楽しく(特にティリー)、その関係性を楽しむのがシリーズの楽しみになってきています。
いや、事件の方を忘れちゃうくらい…w。


本作もその「楽しみ」は相変わらずで、「指を切り落とし、晒す」という連続殺人事件の陰惨さに比べて、前半のレギュラー陣の息のあったチームワークが読みどころになって…
…と思ってたら、中盤になってトーンが一変。
「キュレーター」という殺人請負者を追い詰める終盤に向けての息を呑む展開が連続し、冒険アクション的なドラマチックな展開があり、その果てに、ラストには心が冷えるような「真相」が読者を迎えます。
いやはや、なんとも読み応えのある…。


この後の2作がすでに発表されているとか。
ポーの「出生の秘密」を巡るドラマも継続してますしね。
いやぁ、続きが楽しみ、楽しみ。
1年待たずに、翻訳してくれませんかね?




#読書感想文
#キュレーターの殺人
#ワシントンポー
#mwクレイブン

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