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こういう趣味っぽい話を聞くのってなんか楽しいんですよね:読書録「AIを生んだ100のSF」

・AIを生んだ100のSF
著者: 大澤博隆(監修・編)、宮本道人、宮本裕人 (編)   ナレーター:デジタルボイス
出版: 早川書房 (Kindle版)



AIやAI周りの研究をしている研究者に広くインタビューをして、研究とSF作品について語ってもらった作品。
結局のところ読んできたSF作品と今行っている研究の内容がそれほど密接に関係しているわけではないと言うオチになったようですけどw、それはそれとして、どの研究者もかなりSF作品を読んでいるのは確かですね。


まえがき:科学技術の啓蒙「だけではない」SFの価値  
第1章 思考のストッパーを外せ 暦本純一(コンピューター科学者)
第2章 「歩行」に魅せられて 梶田秀司(ロボット研究者)
第3章 「自分とは何か」を考えるためにSFを読んできた 松原仁(政治家)
コラム① AIのジェンダー化 西條玲奈
第4章 「人間」の謎解きを楽しむ 原田悦子(心理学者)
第5章 身体という「距離」を超える 南澤孝太 (情報理工学者(VR・人間拡張))
第6章 ストーリーに書けないものが見たい 池上高志(情報学環教授)
コラム② SFを実社会へ応用する 福地健太郎  09:29
第7章 情念が実体化するとき 米澤朋子(コミュニケーションメディア学教授)
第8章 SFは極めて貴重な資源 三宅陽一郎(ゲーム人工機能研究者)
第9章 ディストピアに学ぶこと 保江かな子(JAXA研究員)
第10章 イノベーションの練習問題 坂村健(コンピューター科学者)
第11章 研究からフィクションへ 川添愛(言語学者)
コラム③ 「物語ること」の連続性について 長谷敏司
対談 「人間とは何か」が揺らぐ時代にSFが描かなければいけないこと 松尾豊・安野貴博
あとがき:人工知能と物語の未来について 大澤博隆  



研究者ってチョットマニアックなところがあるじゃないですか(失礼!)
で、SFもまあ、マニアなジャンル。
マニアな人が、マニアな趣味について語る
…ってそう言うのが結構好きなんですよ、僕は。
ぶっちゃけ研究者の方が研究されていられる内容の方はピンとこないところも多いし、取り上げられている作品も、どちらかというと僕の趣味と外れてるところがある。
だったら興味なんかわくはずが…なんですけど、これが面白く読めちゃう(聞けちゃう)んですよねぇ。
audibleだから余計にってのもあるかもしれませんけどね。


作品的には、
「割と僕はこう言うハード系は避けて来たんだなぁ」
と改めて。
ソラリスとか、ディック、アシモフあたりは僕も手が出てるんですけど、グレッグ・イーガンは全然読んでないです。
結構グレッグ・イーガン率、高いですよね。みなさん。


あと「星新一」。
僕は大学くらいまでは「長編派」だったんで、星新一は「食わず嫌い」だったんですよねぇ。
これは今になっての後悔のひとつです。
いや、読んだからって研究者になったとも思わないけどw。


…と言うわけで、う〜ん、どう言う人におすすめなんかなぁ。
SF好きの人は興味深く読めますかね。
研究にはさほど踏み込んでないんで、最新のAI情報なんかを期待して…だとどうかな?
もちろん僕のようにマニアな人のマニアな趣味の話が好きな人には、バッチリおすすめですw。

#読書感想文
#AIを生んだ100のSF
#audible

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