ブロマンスを狙ってるんやろうね:映画評「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」
1作目の「ヴェノム」が公開されたときに「大ヒットしている」ということで見に行ったんですけど、個人的にはいまひとつはまらなかったんですよね。
勝手な思い込みですけど「デッドプール」みたいな悪趣味ギリギリのブラックユーモアをついてきてるのかなあと思ってたんですけど、それに比べるとかなりマイルでしたので。
キャラクター的には「デッドプール」よりもブラックよりだと思うんですけどねぇ。
そんなわけで、2作目が公開された時はスルーしてたんですけど、3作目が公開されると言うことで見てみることにしました。
3作目の興行成績はちょっと微妙な感じではあるようですけど…。
マーベルコミックのダークヒーロー、 ヴェノムの活躍を描いたトム・ハーディ主演作「ヴェノム」 の続編。 圧倒的戦闘力と残虐性を持ち、 ヴェノムの大敵となるカーネイジとの戦いを描く。 「悪人以外を食べない」 という条件でエディの体に寄生した地球外生命体シンビオートのヴェノムは、 食欲制限を強いられ不満を抱えながらも、エディとの共同生活をそれなりに楽しんでいた。 そんな中、ジャーナリストとして未解決事件の真相を追うエディは、刑務所で死刑囚クレタス・キャサディと再会する。 クレタスは猟奇殺人を繰り返したシリアルキラーで、死刑執行が迫っていた。 エディに対し異様な興味を示すクレタスは突如として彼の腕に噛み付き、 その血液が人間とは異なることに気づく。 そして死刑執行の時、クレタスはついにカーネイジへと覚醒する。 主人公ヴェノム/エディ役をハーディ、エディの元恋人アン役をミシェル・ウィリアムズが続投で演じ、「スリー・ビルボード」のウッディ・ハレルソンがカーネイジ/クレタス役を演じる。 そのほか新キャラクターのシュリーク役で、 「007」シリーズのナオミ・ハリスが参加。 「モーグリ ジャングルの伝説」 など監督としても活躍する俳優アンディ・サーキスがメガホンをとった。
(映画.comより)
ヴェノムやカーネイジの造形とか、彼らの特徴を使ったアクションとかは本当に面白いです。
そこら辺のど派手の展開を楽しむと言う点て言うならば、期待通りに楽しめるというのがこのシリーズ
その充実ぶりに比べて人間ドラマのほうは…と言うところでしょうか。
本作でも元恋人とのアレやコレやがありますけど、何かエモーショナルな方向に進まないんです。
まぁヒーローものの場合、恋人とのなんだかんだっていうのは結構いろいろ描かれていますから、そっちじゃなくてエディとヴェノムのバディものというか、プロマンス的な関係性に焦点を当てて…と言うのはまぁわからなくもないです。
一心同体になった2人の延々と続く口喧嘩の様子とかは、まぁ確かに面白いですから。
ただ、それだけでドラマを引っ張ろうとすると薄くなっちゃうんですよね。キャラ造形が。
難しいことなんか考えなくてもいいじゃん。
ってことかもしれませんけど。
結局のところ、このシリーズに何を求めるかっていうことですかね
CGを使いまくったアクションとか、キャラクター同士の漫才とかを楽しみたいんだったら、十分。
人間ドラマ的な要素を期待すると不満が残る…と言うところです。
ヒーロー映画に人間ドラマなんているのかどうかって言う根源的な問いがあるのかもしれませんけどw。
#映画感想文
#ヴェノム
#レットゼアビーカーネイジ
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