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ロケットのつぶらな瞳にやられまくり:映画評「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME3」
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」3部作の完結編。
…って言ってもストーリー的にはこの3作だけじゃ「?」なところがあって、「アベンジャーズ/インフィニティウォー、エンドゲーム」は観ておいた方がいいんですけどね。
(エンドゲーム後の「ソー」にも出てるけど、こっちは観なくても。「ホリディスペシャル」は観た方が楽しい)
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前2作はクリス・プラット演じるスターロード/ピーター・クイルの物語でしたが、本作の主人公はアライグマの「ロケット」。
序盤で重傷を負って、復活するのは後半になってからで、それまではメンバーがロケットを救うために奔走する姿が描かれるんだけど、でも主人公はロケット。
もうね。
回想シーンで、どんだけ心掴まれたか。
つぶらな瞳が鷲掴みです。
(その瞳が、ちょっと「こふく」(僕の飼い犬)を連想させちゃうから、尚更…w)
ガーディアンズは「家族の物語」だと監督は言ってて、それはその通りなんだけど、「擬似家族」としても、ちょっと歪なところはある。
特に「父親」がね。
クイルやガモラの物語は「父親」(血のつながりがあろうがなかろうと)との<葛藤>の物語でもあったんだから。
ロケットの物語もまた、「父親」(想像主であるハイ・エボリューショナリー)との対決の物語でもあるんだけど、その中心にあるのは「友情」の物語。
「友達」と言うには、「家族」と言うには切なすぎる。
自らの意思で選んだ「つながり」。
そこに思い至り、新しい「つながり」を再認識することで、「ロケット」は「ロケット・ラクーン」になる。
…そういう物語。
ロケットと同じように、他のメンバーも自分の「あり方」を再確認するために、別れ道を選んでいく。
良いラストだったんじゃないかなぁ。
別れたって、その「つながり」は確か彼らの中にあるんだから。
「スターロード」との再会は予告されてたけど、別になくてもいいよ。
ジェームズ・ガンが監督するなら別ですけど。
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一緒に観に行った息子が、横で涙ボロボロの僕に引いていましたw。
うん。
ちょっと感情移入しすぎたかもw。
#映画感想文
#ガーディアンズオブギャラクシー3