「虎に翼」の続編?w:読書録「静おばあちゃんと要介護探偵」
・静おばあちゃんと要介護探偵
著者:中山七里 ナレーター:沢井真知、佑仙勇
出版:文春文庫(audible版)
中山七里さんの作品がなかなか面白いので、目についたAudibleの作品をダウンロードしてみました。
まぁちょっと軽めのほうがいいかなっていうのもありまして、このシリーズ。
日本で20人目の元・女性判事「静」(80歳)と、名古屋経済会の重鎮で下半身不随で車椅子に頼らざるを得ない要介護状態の「玄太郎」(70歳)の老老コンビによる短編推理小説集。
コンビと言いながらも、玄太郎の傍若無人ぶりを、遵法精神を尊ぶ静は嫌っているんですが、なぜか2人して事件に巻き込まれ、玄太郎の暴走を静が引き止めつつも、結局阿吽の呼吸で事件解決に奔走すると言う流れになっています。
それぞれの事件の内容が、ちょっとした時事性を反映しているあたりが、このシリーズの特徴かもしれません
・「二人で探偵を」彫像の中の死体
・「鳩の中の猫」高齢者対象の投資詐欺
・「邪悪の家」痴呆と外国人労働者
・「菅田荘の怪事件」インフラの老朽化と老々介護
・「白昼の悪童」不法滞在者と覚醒剤密輸
「女性で20番目の判事」と言われると「虎に翼」を連想しちゃいますが、本書の発表は2018年。
したがって便乗本じゃありませんw。
でも、なんとなく今読むと、ちょっと続編っぽく寅子さんを重ねてみたくもなりますかね。
続編がAudibleに入っています。
機会を見て聞いてみる予定です。
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