…と言うわけで、「今」につながりましたw:読書録「文化系のためのヒップホップ入門3」
・文化系のためのヒップホップ入門3
著者:長谷川町蔵、大和田俊之
出版:アルテスパブリッシング(Kindle版)
「3」では2016、2017、2018年のヒップホップの流れをフォロー。
併せて「有光道生」さんが「オバマ政権」におけるヒップホップについて解説してくれています。
「黒人大統領オバマ政権がなぜ黒人の圧倒的な支持を失ったのか?(なぜ次の政権がトランプになったのか)」
ってのは気になるところだったので参考になりました。(オバマが「人種」を争点にすることを(初期に)避けたこと、人種ではなく貧富等の<分断>が政治的イシューとして全面に出てきたこと、その流れでオバマが「エスタブリッシュ」「政治プロ」と見られるようになったこと等々)
「1」のヒップホップの誕生からの歴史を踏まえて、「2」「3」ではサウスの影響が強くなった以降のヒップホップを具体的に追いかけています。
結果、EDMを取り込んでいき、トラップ(個人的にはダンス色の強いヒップホップのイメージ)が出てきたりして、「ヒップホップ」がアメリカ音楽の「土壌」のようなものになっていったことを確認していく感じですかね。
今やもう、「ヒップホップ」って独立したジャンルなんじゃなくて、アメリカのポップシーンの音楽の基本的な要素になっている…と言うか。
紹介されている曲を追いかけていくと、そこら辺が自然に体感できる印象でした。
じゃあ、なんで日本ではこの流れが生まれないのか?
まあポップシーンの土壌となってる「ヒップホップ風」って、ラップじゃなくて、「少ないコードでのループ感」なんですよね。(それにゴリゴリのラップを載せることもあれば、メロディアスな歌を乗せることもある)
これが日本人には今一つわからないw。
「日本人にはJBは理解できない」(by山下達郎)
…そう言うことです。
星野源あたり、ここら辺のことに意識的なのかもしれませんが。(自分の番組で「J.ディラ」取り上げるくらいだしw)
まあ、でもね。
所詮は10代・20代向けの音楽ですからねw。
今更、僕が「ヒップホップ」を理解し、それにハマるかっていうと、それもないか、と。
「じゃあ、なんでこんな本を読んでんねん」
って話なんですがw、そこは「好奇心」です。
今まで通り、ロック、ブラコン、ジャズあたりを聞いててもいいし、クラシックに入っていってもいいのかもしれませんが、なんかチョットそれじゃ「当たり前」すぎてつまらない。
「何が今起きているのか」
そのことにつながるような音楽を、やっぱり少しは聴くようにしないと。
…って話です。
おかげでプレイリストに「ヒップホップ」が増えましたw。
う〜ん、こうなると、次は日本の音楽シーンの方で、「初音ミク」「YouTube」あたりから流れてきてる音楽流行の流れを知りたいなぁ。
割と聴くようにはなってるんですが、体系的に整理して覚えてるわけじゃないんで。
何か、いい本、ありますかね?
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