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長老竜さん、僕と同じ病気にw:読書録「竜の医師団2」
・竜の医師団2
著者:庵野ゆき
出版:創元推理文庫(Kindle版)
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多彩な想像力で驚かせてくれたファンタジーシリーズの第2巻
第2巻…といっても、もしかしたらこれで終わりかもしれません。
<サマリー>
竜が怒れば人類は滅亡!?
竜にとって人間は蟻も同然、
それでも彼らは人間の治療を受けいれる
これは竜の医療に命をかける人々と、
人を愛する竜の物語
異世界青春医療ファンタジイ第2弾
筆記試験は零点ながら、竜との対峙で入団を勝ち取ったリョウ。だが、初等教育も受けていなかったため小学校から学び直す羽目に。一方レオは驚異的な記憶力と知識で入団を果たすが、血を見るのが苦手で医者としては前途多難。リョウは熱を観ることができるというヤポネ人の視力を武器に、レオと共に幾つもの症例に挑む。だがカランバスの竜には最期の時が迫っていた。生と死と医療のあり方を見つめる、異世界本格医療ファンタジイ。
(Amazonより)
リョウの背負った運命を軸にした1巻から、2巻は彼の相棒レオが背負ったものが語られ、そこから一気に死に瀕した竜の治療へ…と。
その中で、他の登場人物たちが背負ったものも明らかになってくるって展開には唸らせられます。
もちろん架空の存在である「竜」の治療なんですから、現実の医療行為とは異なる部分があるのは当たり前なんですけれども、それにしても結構なリアリティーがあるのが本書の特徴。
…と言うのも、この作者さん、コンビでやってるようなんですけれども、片方が現役のお医者さんなんですよね。
ファンタジーとして、現実の医療行為を組み立て直してはいるものの、ベースになるところがしっかりしているので、出来上がったものもリアリティーがある…そういうところでしょうか
というわけで、今回の長老竜は、僕にも馴染みのある病気にかかっていましたw。
自分が罹った病気との重なりがあって、興味深さ倍増。
コレだけ魅力的なキャラクターを惜しみなく出しておいて、コレで終わらせるのは残念。
…なんですけど、話としては一区切りついているところがあるので、このまま長いシリーズになるっていう感じはありません。
読みやすいけど、ラノベじゃないんだよね。
新しい竜との関係とかを軸にして続きがあってもいいんじゃない?
とも思うんですけど。
まぁ、先の事はわかりません。
続きがあったらぜひ読みたいところです。
他の作品も読んでみようかな〜。
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