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「探偵」になる物語:読書録「隻眼の少女」

・隻眼の少女
著者:麻耶雄嵩
出版:文春文庫(Kindle版)



「傑作」との評もある麻耶雄嵩氏のミステリ。
ミステリが読んでみたい気分にだったので、Amazonの「おすすめ」に上がってきてるのをDLして読みました。
麻耶雄嵩作品としては「貴族探偵」シリーズに続いて…かな?


本作は「新本格ミステリ」に位置付けられる作品ですが、新本格が好むテーマの一つに、
「<探偵>という存在は何か?」
ってのがあると思います。
で、本作は真正面からそれに取り組んだ作品。
「隻眼の少女」<御陵みかげ>が「名探偵」になる物語が語られています。


ぶっちゃけ「好き/嫌い」はあるでしょうね〜。
しかも結構両極端に分かれそうw。
新本格ミステリ作品としての「仕掛け」
キャラ付け
含みのある展開
…そこら辺がハマればハマる。
ダメならダメ。
読むものを選ぶ作品なのは間違い無いんじゃないかな?


僕?


う〜ん、20代で読んだらハマったかもw。
でも今読むと、「チョットしんどい」って感想です。
実は本作が面白かったら、デビュー作の「翼ある闇」に手を出そうかとも考えてたんですが…。
「保留」…かな。


新本格ミステリとしては「出来た作品」とは思うんですけどね。
結局、そのジャンルへの親疎の度合いが、作品への評価を決めてしまうようなとこ、あるんじゃないかな、と。
「新本格入門編」としては、「カササギ事件」とか「第八の探偵」とかの方が敷居が低いと思います。
「入門」したいかどうか、ってのもありますがw。



#読書感想文
#隻眼の少女
#麻耶雄嵩

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