長いシリーズになりそうなんで、早いとこ続編を出して欲しい:読書録「その裁きは死」
・その裁きは死
著者:アンソニー・ホロヴィッツ 訳:山田蘭
出版:創元推理文庫(Kindle版)
「メインテーマは殺人」に続く<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズの第2弾。
作者自身を<ワトソン役>にして、メタ的な設定と本格推理をマッチングさせた展開を本作でも見せてくれます。
展開もスピーディで、一気に読んじゃう感じも相変わらず。
作中でホーソーンとの本は「3作契約」になってるとあったので、
「次作でひと段落かな?ホーソーンの過去とかが顔を出してきてるから、次でそれが明らかになる展開かぁ」
と思いながら読んでたら、解説で紹介された作者のインタビューで…
<このシリーズは全十冊を予定しており(中略)、この先二冊のタイトルももう私の頭の中にあります。ただ、私がこのシリーズで最も興味を持っているのは、『その裁きは死』から本格的に始まったホーソーン自身に関する謎解きです。今の彼を作ったものは何か? なぜ彼はこうも同性愛を嫌悪するのか? なぜ彼は一人暮らしをしているのか? ホーソーンの過去に何が起きたか、私にはすでに考えがありますが、物語の中でそれが明らかになるにはあと八冊を要します。>
十冊⁉︎
…となると、もしかしてホーソーンの過去って、「特捜部Q」並の<重い>もんになる可能性があんの?
ALSの青年も、今後<仲間>になってくるとか…。
いや、ホロヴィッツって、「007」も書いてるし、子供向けの冒険アクションなんかも書いてるから、そういうテイストが入ってくる可能性もないとは言えないんですよね、確かに。
う〜ん、しかし「あと八冊」かぁ。
こりゃ早いとこ続きを書いてもらわないとなぁ。
…と思ってたら、次は「カササギ事件」の続編らしい。
それはそれで楽しみだけど(あの続きって?)、こっちも早いとこ書いてもらわんと困りますがな。
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