エッセイぽく、気楽に聴くのに向いてるかな。:読書録「自分とか、ないから。」
・自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学
著者:しんめいP ナレーター:大谷幸司
出版:サンクチュアリ出版(audible版)
noteで「東洋哲学本50冊よんだら「本当の自分」とかどうでもよくなった話」って記事を書かれた著者の作品。
note記事が出版のきっかけらしいんですが、遥か昔(記事が書かれたのは2020年だけど)に読んだ気も…。
で、改めて読んでみたんですが、ベースになってると言っていいのかどうかは…。
これはこれで興味深かったですけどね。
改めて(多分)。
サマリー
発売たちまち重版! 2刷1万5千部突破!
ぶっ飛んでいるのに、なぜか論理的。
生きづらさがマシになる(かもしれない)
それが、東洋哲学。
「人生でやりたいことってなんだろう?」
「本当の自分ってなんだろう?」
そんな全・自分迷子に贈る、衝撃の哲学本がここに誕生。
すべての答えは、「東洋哲学」にあった!
「東洋哲学」にあった!
東洋の哲学者たちは、
とにかくみんなキャラが濃くてバグってる。
でも、そんな彼らの教えは、
「どう生きればいいか?」という人類普遍の悩み
を打破する「考え方」をぶっ飛んだ方法で、でも論理的に、導いてくれる
無我、空、タオ、禅、他力、密教..
知れば知るほど、
この世界や自分の見え方が変わってしまうのが東洋哲学の面白さ。
本書では、インド・中国・日本から、
ブッダ/龍樹/老子/荘子/達磨大師/親鸞/空海
7人の哲学者たちの教えをご紹介。
あなたの悩みに合ったお気に入りの哲学者が、き
っと見つかるはず。
(Amazonより)
インド編:ブッダ、龍樹
中国編:老子、荘子、達磨大師
日本編:親鸞、空海
東洋哲学をこの7人の人物の事績と思想から解説してくれています。
解説?
まあ、そうなんですけど、ものすご〜くクダけた感じで紹介してくれてますし、作者自身のダメ経験に重ねて語ってくれているので、エッセイを読んでる(聴いてる)感じですかね。
好き好きはあるかもしれませんが、僕は面白かったです。
ちょっと仕事がバタついてる合間に聴いてたんで、息抜きがてらにちょうど良かったってことなのかも知んないけどw。
(7人のうち、「龍樹」のことはあまり知りませんでした。
なかなか尖った経歴で、興味深かったです)
東洋哲学。
好きっちゃあ好きです。
基本「相対主義」っぽいんですけど、もうちょい深い感じ?
昨今の分断と対立の風潮を鑑みると、こういうスタンスの取り方も個人としては貴重かもなぁと思ったりします。
組織を切り盛りしていく上では、「選択」と「決断」が重要なので、こういうノリではやっていけないですけどw。
「個人」としては…ってことですね。
そういう意味じゃ、すげぇ「個人主義」的でもあるかなぁ。
ここら辺、「東洋哲学」でも<儒教>なんかとはだいぶ違いますかね。
顰めっ面で「哲学を語る」みたいなのとは全然違う感じで気楽に踏み込めるという点では一読(一聴)の価値はあるかと。
それが実生活の中でどういう意味を持ってくるかは、人それぞれ…ではありますが。
#読書感想文
#自分とかないから
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