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デジタル庁でのご活躍には期待したいです:読書録「テクノロジーが予測する未来」
・テクノロジーが予測する未来 web3、メタバース、NFTで世界はこうなる
著者:伊藤穰一
出版:SB新書(Kindle版)
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「web3」については、どっかのタイミングで勉強せんとな〜と思ってたところに、伊藤穣一さんの新書が出たので、読んでみました。
他にもうチョイ深く突っ込む新書もあったんですが、どちらかと言うと、「イメージの把握」をしたかったので、ここら辺がちょうどいいかな、と。
結果的には「それくらいで良かった」。
それでも「よ〜分からんとこが結構ある」けどw。
個人的な把握としては「web3ってのはブロックチェーンを使った情報の管理方法」ってとこでしょうか。
その「情報」がどこにでも持って行ける感じ?
音楽だったら、自分が作ったプレイリストをSpotifyでもApple MusicでもAmazonミュージックでも聴ける…ってイメージか知らん?(ストリーミングのデータだから違うかな?w)
「NFT」はそこに「価値」をつける。
その「価値」を使うことで、分散型自律組織(DAO)を動かしたり、「ブランド」的なネットワークを作ったり…とかって感じかしらん?
その向こうには会社とか、自治体とか、政府の活動の変革(中央集権的な側面を緩める)の可能性がある…らしいw。
(その観点から評価しつつ、投機的な動きにはネガティブです)
「メタバース」は肉体に制約される<個人>を、その制約から解放する<場>として、評価されてる感じ。
決して「ゲーム」だけの話じゃないw。
一通り読ませてもらって、
「分かったような、分からんような」。
その「可能性」については漠然と見えた感じはあるんですが、はてさて自分としてはそこにどう絡んでいくのか?その先に何があるのか?
ま、ぶっちゃけ今のところは「様子見」が正解かな…と思ったりもしましたw。
(ちょうど読み終わった後に、ジャック・ドーシーが「web3」を批判して、「web5」を立ち上げたって記事を読みました。
これまた「分かったような、分からんような」なんですがw、データはデータとしてあるだけじゃなく、それをどう活用するか、活用するための仕組みをどう作るかが問題。
そこの仕組みの部分に「VC」が入り込みすぎ…って話かな〜とか思ったりして。
違うかもしれんけどw)
最終章では伊藤さんが「デジタル庁」と色々やってることに触れられています。
その成果として「ワクチン接種証明」というのは、チョイしょぼいですが(あれが行政のシステムにしてはスムーズであることは認めます)、「今後に期待」かな。
とにかく手を入れて欲しいところはヤマほどありますからね。
…というわけで、デジタル音痴のおっさんが読むにはちょうどいい感じ、でも踏み込めば奥は深そう…って作品でした。
色々あった末に(w)、活躍の場を日本に移した伊藤穰一さんには期待したいなと思ってます。