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「勝新」で、「時かけ」で、「ションベンライダー」で、青春物語:映画評「サマーフィルムにのって」

少し前に評判になった日本の青春ムービー。
アメリカの青春ムービー(目指せメタルロード)を観た流れで…。


<時代劇オタクの女子高生・ハダシ。映画部に所属する彼女は、時代劇の撮影を熱望するものの、恋愛映画に夢中の周囲にはまるで相手にされない。そんな時、ハダシは凛太郎という理想の武士役と出会い、個性豊かな仲間たちと共に初めての時代劇撮影を開始する。しかし、凛太郎はある秘密を抱えていた。>(Googleより)


…ってな話。
主人公が一番好きなのが「座頭市」の第一作。
「凛太郎」は実は「未来から来た少年」。
主人公の友人たちは「ビート板」「ブルーハワイ」と言う妙なあだ名で呼ばれる。(主人公は本名かもしれないけど「ハダシ」と、これもチョット妙なネーミング)
…ってことで、「勝新」「時かけ」「ションベンライダー」オマージュが入ってます。
いや、「オマージュ」ってほどじゃないかも、だけどw。


割と早い段階で「凛太郎」が未来人であることがバレ、そのことが映画を作っていく推進力にもなるってあたりは、タイムトラベラーものとしてはヒネリを効かせてますかね。
嫌味なライバルが、結構いい奴だった展開は、「青春もの」っぽい。
ちょっと概念的なテーマを、リアリティの中に落とし込むより、割とナマのままで物語に組み込んじゃうあたりは「日本映画あるある」かも。
嫌いじゃない。
嫌いじゃないんだけど、なんか浅く思えちゃうのは、僕は年取ったからかもしれません。
話自体は分かりやすくて、「エンタメ」としてきっちり成立させているあたりは評価していいと思うんですけど。
(「ションベンライダー」なんか、未だにストーリーがよく分からないw)



「日本映画好きならクスグられるところがある。でもソコに安住してていいのかどうかは、ちょっと悩ましい」


ってのが、僕の正直な感想でした。
ラストのアクション。
好きなんだけどね。




#映画感想文
#サマーフィルムにのって

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