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割と派手な展開でした:読書録「石礫 機捜235」
・石礫 機捜235
著者:今野敏
出版:光文社
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「機捜235」シリーズ、第2作。
1作目は連作短編でしたが、こちらは長編。
締まった連作短編シリーズが長編になった場合、短編を間伸びしたような「薄味」になっちゃう時がありますがw、本作については緊張感をうまく継続できてるように思います。
序盤は前作と同様に事件が立て続けに起こって、連作短編風。
その一つの事件が「人質事件」になり、さらには「テロ事件」に…というのが後半の展開になります。
今野敏作品の場合、警察組織の機能分化をしっかり反映させるので、リアルさはある一方で事件の最後は淡白に見えちゃうところもあるんですが、本作は最後まで登場人物たちが事件の解決に立ち合います。
しかもなかなか派手な展開。
ベテラン刑事・縞長さんの「ダメ刑事時代」を知る刑事との軋轢とかは前作にもありましたが、それを上手いこと組み込んで、縞長の「レジェンド」ぶりを広く知らせる流れには溜飲が下りました。
チョット持ち上げすぎかもしれんけどw。
警察上層部の「有能ぶり」が少し鼻につくところはあるかな?
まあ、そこら辺は「隠蔽捜査」の方でイロイロやってますからねw。
シリーズ2作目としてはナカナカの出来じゃないかと思います。
3作目へのハードルは上げちゃったかも、ですが。