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<追記>「最悪の予感 パンデミックとの戦い」

前半の「パンデミック対策」を模索するパートでは「感染発見」から「ワクチン接種」までの<間>の感染対策戦略の<発見>(それまでは「ワクチンを待つしかない」という戦略だった)が描かれています。

その最大のポイントは「早期に介入(感染対策を実施)する」。

今回のコロナ対策ではアメリカはそのことに「失敗」するわけですが、振り返ると日本はその点は「成功」したのかもしれません。
・中国との距離感
・ダイヤモンドプリンセスでの感染拡大
このことが早い段階での危機感を(政府も国民も)高め、スライスチーズを重ねる対策(マスク着用、三密回避、手洗い徹底)がワークしたのではないか、と。
「ファクターX」よりは合理的な解釈に思えますし、変異株と「慣れ」で介入効果が少なくなった段階(今です)で感染拡大が広がっている説明にもなります。

まあ、「メッセージの弱さ」「補償の不十分さ」「デジタル化の遅れ(特に行政)による情報の不完全さと、対策の非効率さ」「ワクチン確保の遅さ」等もあって、「早期介入」のアドバンテージを失いつつある…と言う見方もできますが。

「パンデミックとの戦い」と言う観点では日本は日本での「集約」がいずれは必要となるでしょう。

しかし本書ではバンバン実名が飛び交ってます。
コロナ対策を遅らせたと非難される人物名も。
これは日本じゃ難しいかなぁ・・・。

#読書感想文
#最悪の予感
#パンデミックとの戦い

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