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う〜ん、サマンサ/ジャービスにはまだちょっと距離があるかな?:読書録「機能拡張」「その仕事、AIエージェントがやっておきました」

・機能拡張
著者:坂田幸樹
出版;クロスメディア・パブリッシング(Kindle版)


・その仕事、AIエージェントがやっておきました。ChatGPT
の次に来る自律型AI革命
著者:西見公宏
出版:技術評論社(Kindle版)


chatGPTの最新機能を確認してみて、勢いで映画「her」を見た流れで読んだ本二冊。
ビジネス寄りの本ですが、正直僕自身のサラリーマン生活の中でAIエージェントを使いこなすことはないと思ってるんで、まあ、これも勢いですw。


「機能拡張」の方は今後ビジネスの現場に生成AIが入ってくることで、仕事やビジネスパーソンの在り方がどう変わってくるか…ということを考察した本。
まあ、題名の通り、生成AIを人間の「機能拡張」として位置付けて、それをどう活用していくかってことを論じています。

「その仕事、AIエージェントがやっておきました。」の方は、具体的に「AIエージェント」というものがどういうものなのか、その機能や動き方まで踏み込んで解説しつつ、既に稼働しているAIエージェントを紹介しながら具体的な動きをトレースしてくれます。
ま、ちょっと具体的すぎて、理解が追いつかないところも少なからず…ではありましたがw。


「その仕事〜」では「AIエージェント」をこう定義しています。

<A Iエージェントとは何かをざっくりと説明とすると、人がいちいち指示をしなくとも、自分でやることを考えて、様々なツールを活用して目標に向かってタスクをこなしていく A Iの仕組みのことです。>

chatGPTでも詳細な説明をしなくても成果を得ることはできますが、割と「指示」から得られる「成果物」の精度については「あなたまかせ」なところがあります。
その精度を上げるためにプロンプトを工夫したりしてるわけですが、「AIエージェント」は<指示>から<成果物>の過程をより構造的に組み上げる(複数のツールを活用したりする)ことで、「成果物」の精度を上げるようになる
…って感じかなぁ。
GPTsが目指しているのは、こういうAIエージェントを広く開発していこうということでしょうし、AppleはiPhoneやMacに「窓口」となるAIエージェントを作ろうとしてるんじゃないかと、僕は思っています。
そのためにはどういう機能をどういう風に組み上げていけばいいのかってことが「その仕事〜」では論じられている…と言っていいのかしらん?
「こりゃ、簡単ではなさそうやな」
と思っちゃいましたけどw。


「機能拡張」では「仕事」を
問いを立てる
インプット
変換
アウトプット
判断

の5つのプロセスに整理し、そのうち「インプット」「変換」「アウトプット」は<生成AI>に任せた方がレベルが上がると指摘しています。
まあ「置き換えられる」と言ってもいいんですけど、仕事全体が生成AIに取って代わられるわけじゃないという見立てです。
従って
人間に求められるのは「問いを立てる」「判断」というタスクになる
そのためには「一般教養」と「一般常識」を身につける必要がある
ではどうすればいいのか
…ということが論じられます。



一言で言えば「経験」(試行錯誤)…なんですけどね。
これってここのところズッと言われてることではあるんですが、生成AIが更にその重要性を際立たせてしまう、ということです。
「まあ、そうだろうなぁ」
ですw。
「AIエージェント」なんかが活用されるようになったら、尚更でしょうね。
インプット・変換・アウトプット…って、AIエージェントが自律的にやることが求められる部分ですから。
ここら辺が生成AIによって大きく変わりつつあるってのは、見立てとしては間違ってないようにもいます。


とはいえ、「ジャービス」や「サマンサ」にはまだ遠いかな?
ビジネスってのは結構論理的な分野ですから。(「論理的なことが求められる」と言った方がいいかもw)
一般生活にまで広げたエージェントとなると、もう少しハードルあるでしょう(「眼」の問題もある)。
「AIエージェント」と言えるまで自律的なものがどこまで実用化されるかはともかく、仕事のタスクの一部に生成AIが入り込んでくることは、それほど先のことじゃないかもしれないですけど。
それはそれで楽しめたら…というのが僕のスタンスです。

#読書感想文
#機能拡張
#その仕事AIエージェントがやっておきました

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