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2021年3月の記事一覧

こりゃ確かに出来がいい(原作との距離感はともかくw):映画評「陰陽師 とこしえの夢」

こりゃ確かに出来がいい(原作との距離感はともかくw):映画評「陰陽師 とこしえの夢」

…というわけで「二つの世界」より前に公開されたこの作品を続けてみたんですが、

こりゃまあ、「二つの世界」よりかなり出来がいいですな、確かに。
それは始まって数分で「納得」です。

本作の方は「夢枕獏原作」を明確に打ち出していて、「確かにそういう話もあったかな〜」って感じもあるんですが、テイストは全然違うw。
「人間世界」はやっぱりファンタジー設定で、それを舞台にした、大バトル・アクションCG大作

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ゲーム世界の実写化という点では悪くないのではないか、とも:映画評「陰陽師 二つの世界」

ゲーム世界の実写化という点では悪くないのではないか、とも:映画評「陰陽師 二つの世界」

「陰陽師」といえば「夢枕獏」ですが、本作はそちらが原作ではなくて、中国で制作されているゲームをベースにした映画のようです。
もっとも「晴明」と「源博雅」が登場するあたり、ゲームと夢枕作品の関係は「?」なとこもありますがw。

日本ではNetflixオリジナルになってますが、本国では劇場公開されたのこと。
ただ興行成績そのものは「今ひとつ」だったようです。
まあ、脚本がチョット「弱い」ですかね。

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30年前の宿題にようやく手をつけるというお話w:映画評「星の王子 ニューヨークへ行く2」

30年前の宿題にようやく手をつけるというお話w:映画評「星の王子 ニューヨークへ行く2」

前作は人気絶頂エディ・マーフィーのお下品なブラックパワー<おふざけ>映画。
今作は「ルディ・レイ・ムーア」で復活したエディの、やっぱりお下品なブラックパワー<おふざけ>映画w。

豪華な出演陣、多様なブラックミュージックを楽しむ…って言う点ではどちらも変わらない。
「下品なおふざけ」に関しては、まあ時代もずいぶん変わりましたからねぇ。
乗れるか乗れないかは、結構分かれるんじゃないでしょうか?
正直

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観終えて振り返ると、意外に邦題も悪くないかも…と:映画評「時の面影」

観終えて振り返ると、意外に邦題も悪くないかも…と:映画評「時の面影」

キャリー・マリガン、レイフ・ファインズ主演のNetflixオリジナル映画。
イギリスの重要な遺跡である「サットン・フーの船葬墓」の発掘秘話…をベースにしたストーリーです。

サフォークの美しい景色、30年代から40年代のイギリスの生活様式、差し込む光を効果的に使った絵、達者な演技陣。

「傑作」というと言い過ぎでしょうが、「良質な映画を観た」って気分にはなれました。
「サットン・フー」の遺跡に関す

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アイアンマンはドクター・ドリトルになれるか?:映画評「ドクター・ドリトル」

アイアンマンはドクター・ドリトルになれるか?:映画評「ドクター・ドリトル」

ロバート・ダウニーJr.が「ドクター・ドリトル」を演じます。
まあ、これに乗れるかどうかってのが、まずありますかね。
ドクター・ドリトル。
イメージは「ハンプティー・ダンプティ」腹ですからw。

コロナ絡みでの公開になってしまったので、公開日が変更になったりして、なかなか災難な作品だったようですが、それとは関係なく、評判そのものは今ひとつ振るわなかった模様。
僕の感想も、残念ながら…。
いや、CG

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さすがにマーベル作品に関して事前知識がなかったら、訳分からんでしょうね:ドラマ評「ワンダヴィジョン」

さすがにマーベル作品に関して事前知識がなかったら、訳分からんでしょうね:ドラマ評「ワンダヴィジョン」

「ディズニー+」で毎週公開されていた「ワンダヴィジョン」が金曜日で最終回(全9回)。
「どういうオチをつけるのやら?」
と思ってましたが、それなりに決着がつきました。
ま、もちろんマーベルですから、一部クリフハンガーにはなってるんですが…。

50年代のシットコム番組を模したスタートから、一話ごとに新しい年代のシットコムスタイルでのストーリー展開になりつつ、裏にある壮大な「仕組み」が明かされていく

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完全に「懐かしソング」になりきってないとこがいい感じ。

完全に「懐かしソング」になりきってないとこがいい感じ。

昨日(3/3)、テレビ番組で、「2000-2020年の最強のJ-POPを選ぶ!」みたいな番組があったようです。

いや、番組は見てないんですけど、そういうネットニュースを見ましてw。

なんか結果が面白そうだったんで、リストを見ながらSpotifyでプレイリストを作ってみました。

他の人もやってるんでしょうけど、自分で確認しながら…と思ったんですよ。(さとなおさんがFBで50位までを紹介されてま

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このスタイルは面白い:第21回村上RADIO

このスタイルは面白い:第21回村上RADIO

もう「21回」。
年越しの放送があって、バレンタインデーのストリーミング配信もあって、なんか特別感がどんどんなくなってきてるような…。
ま、いいんですけどw。

今回は「セルフカバー」特集で、最初にオリジナルを掛けて、途中からセルフカバーに…というスタイル。
なかなか面白いし、趣向も分かりやすい。
音楽的にどうかってのは別ですが。

あ、例によって丁寧な書き起こしはこちらです。

(ユニクロとのコ

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邦題は文芸作品っぽいけど、結構「西部劇」してます:映画評「この茫漠たる荒野で」

邦題は文芸作品っぽいけど、結構「西部劇」してます:映画評「この茫漠たる荒野で」

アメリカでは劇場公開したようですが、日本じゃNetflixでのストリーミング配信。
西部の自然とか、街の様子とかを「引き」の絵で見せてくれるんで、大画面で見たらそれなりの感慨はあったかも。
でもiPhoneの画面でも、十分に楽しめましたよ!
(ちょっと車の追加整備の必要があったので、ディーラーさんでの待ち時間に半分くらい視聴しました)

トム・ハンクス主演だし、ポール・グリーングラス監督だし、この

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