「地獄からの地獄」
【最後の力】
10歳の時ボーイスカウトで
深夜中歩き40㎞走破する訓練があり
凄く大変な訓練でリタイアが続出し
俺の班の班長もリタイアしてしまう
なので班の中で最年長の俺は
地図を見てみんなを先導する事になり
でももう残り5㎞地点まで来てたから
本来のコースを外れ近道を選んだ
そして団地を通り抜け公園を通り抜け
駐車場も突っ切って近道をしていき
するとすぐ見覚えがある陸橋にが見え
細い裏道を通って歩いて行った。
するとあっという間に
ゴール近くに出てこの陸橋を渡れば
すぐにゴールになるからみんな
限界だけど最後の力を振り絞って歩く
しかしこの陸橋が川2つ分またいでて
橋の距離がものすごく長く
歩いても歩いても全然橋が終わず
疲れで意識が遠のいてきてしまった
(。-Д-。)ボォ…
このボーとした状態で歩いてると
先の方で母親達が手を振ってて
何かゴールっぽい気がしてきたから
必死にヨタヨタ歩いて行った。
その後無事にゴールすると
もう眠気と疲れとパンパンの足で
立ってる事さえ出来なくなってしまい
その場で座り込んでしまった。
フゥε-_●/|_
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
【取れない疲れ】
そして母親からポカリスエットを貰い
それを一気に飲んでしばらく休むと
事務所に布団敷いてあるから
そこで寝てて良いと言われた。
この時の時間が朝6時を回ってて
スタートしたのが夜8時だったから
10時間不眠不休で夜中歩き続け
もうこんなの2度と参加したくなった
その後まだゴールして来てない班を
睡眠取りながら待ち続けてたら
朝8時ごろに強引に起こされて
この訓練の修了式が行われる
特に賞とか無かったけど
最後に到着した班が朝8時頃らしく
そうなると12時間も歩きっぱなしで
よく気力が残ってたと感心した
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!
このあと母親の車で家に帰った俺は
すぐにお風呂に入って寝てしまい
10時間以上爆睡してやっと目覚めると
体中痛くて仕方なかった。
でも喉が渇いたしお腹もすいたし
疲れた体で無理してご飯を食べ
お腹いっぱいになったらまた眠くなり
夜10時ごろまで寝てしまった。
目が覚めるとまた水分補給して
食事をして寝てしまいこの後朝まで
ぐっすりと寝て疲れを取ったけど
翌朝起きるとまだ体が痛かった。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
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【疲れが取れたその後】
この日丁度国民の休日だったけど
凄い疲れで大好きなゲームも出来ず
起きてもボーとしたり昼寝したり
もう何もやる気が起きなかった。
そして翌日学校があるので
まだ疲れが残ってる体を押して
何とか学校に登校し授業を受けると
すぐにウトウトして来てしまった。
昼休みも校庭で遊べず教室で寝てて
午後の授業が終わったら速攻帰り
友達と遊ぶ約束もせず寝てしまい
この疲れがとれるまで眠くて仕方ない
(´ぅω・`)ネムイ
その後疲れを取るのに5日間位かかり
やっとまともに生活できる様になって
友達と遊べてゲームもする事が出来
通常の生活に戻るまで時間がかかった
次のボーイスカウトの訓練日
何人か肉離れを起こしてる子がいて
半数位しか出席できずあの徒歩訓練が
いかに過酷だったか思い知らされた
数日後学校に行った時の国語の時間
最近の出来事を作文に書く授業があり
このとき当然徒歩訓練の事を書いて
先生に提出した。
すると先生がビックリした顔して
「こんな良い出来事あるのにいつも
先生にも誰にも話してくれないよね」
とチクリと言われてしまった。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ