テクノロジー「地球破壊爆弾」
【冷戦時代】
冷戦時代にアメリカで進められた
サンダイヤル計画という人類文明を
一発で破壊する核兵器を作ろうとする
冷戦時代の狂気的な計画がありました
サンダイヤル計画とは1発で地球を
破壊する超巨大核爆弾開発計画で
爆弾の威力は広島に投下した原爆の
1000倍以上の破壊力がある物です
TNTと言う爆発力の単位で言うと
破壊力はTNT爆弾100億㌧分と同じで
こんな狂気の爆弾を作ろうとした訳は
冷戦時代の時代背景が関わってます
冷戦時代の1947年から1991年は
米ソが互いに核を保有し合い対立し
指先1つで軽くボタンを押すと一瞬で
人類滅亡の危機なった時代です
そのせいでどこにいても安全ではなく
この時期核兵器を持たない国々は
核武装の国々に圧倒される恐怖を感じ
各国も核兵器開発を始めました
第二次世界大戦後アメリカは核兵器の
国際管理と廃絶を目指すバルーク案を
出しましたが核兵器の軍事的優位性が
高すぎて実現には至りませんでした
そしてソ連が核実験に成功すると
アメリカは急いで核兵器を増やして
核軍拡競争が始まり米ソ核戦争勃発の
危機感が上がって行ったのです
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【狂気の爆弾】
その後アメリカの物理学者である
エドワードテラーはより強力な爆弾を
作るべきだと言い水素爆弾を開発して
ソ連に続き水素爆弾を作りました
水素爆弾は爆弾の中で核爆発を起こし
一瞬だけ1億度以上の空間を作って
その中にある水素原子核を融合させ
核分裂より超高温を発生させられます
この爆弾は1952年に初めてテストされ
破壊力は原爆の1000倍に達しましたが
テラーは満足せず更に強い爆弾開発の
サンダイヤル計画が登場します
この爆弾は世界破壊兵器として設計し
爆撃機に搭載して投下するのでなく
どこに設置しても世界を破壊できる
というアイデアでした
実際爆弾がどこに設置する予定かは
不明だったのですが非常に強力な
爆発を起こすため設置場所には特別な
配慮が必要だったと考えられています
サンダイヤルは凄く巨大で重さ2000㌧
長さ250メートルにも及びその威力は
TNT100億㌧に達し爆発の影響範囲は
直径50kmの範囲が一瞬で消えます
しかし幸いな事に実際には作られず
政治家や軍人は敵を滅ぼすだけでなく
自国や友好国も巻き込んでしまうため
使用不可能と解り中止されたのです