プライベートの手帳を持つこと
とにかく忘れっぽくいい加減な性格なので、3分以内に実行できないことは全部Googleカレンダーに書くようにしている。
そうするとGoogleカレンダーがスケジュールでギチギチになって、とにかく仕事に関して言えばそこに書いてあることを上から順番に消化していけば誰にも怒られないし、誰にも迷惑をかけずに済むシステムになっている。
とりあえずはここ3年くらいはこの仕組みでうまいことやってきた。
つもりだ。
気づけば親への結婚挨拶の日にちが迫っていて驚いた。
そういえばレストランの予約をまだしていなかったのだ。Googleカレンダー方式の弱点は、タスクをやり損ねた瞬間に、そのタスクを後ろ倒しに設定し直さないとそれは消化されたことになってしまうので、二度と思い出せないところにある。(リマインダーやToDoならそういうことにはならないのだけれど。)
反省点としては予約をし損ねたときに予約を取り直すスケジュールを即座に入れなかったところなのだけれど、それはそれとして、スケジュールがギチギチすぎて大切なスケジュールが目に入らないのも問題だよな、と思った。
「昨日の交通費を精算」と「ブライダルフォト連絡」が同等の文字情報としてカレンダー上で扱われているのが問題なのかもしれないと思う。アプリというシステム上は全ての情報が均等に扱われるのでそういうことになる。
手書きの手帳ならラインマーカーを引いたりアンダーラインを引いたりしていくらでも強調できるのに。と言いつつ、きっと今のスケジュール管理を紙で行ったとしても大量に色々なことを書き込んで見づらくしてしまうのだろうなと思う。
働くために生きているのではなくて、生きるために働いている。
それはそれで当たり前のことなのだけれど、シャカリキに働いているとついついそのことを忘れてしまう。
ミスをしてめちゃくちゃ凹んで、その凹みを家まで持ち帰ってきてしまったり、家でもずっと仕事の応対をしてしまったり。
気づけば「今すぐやんなきゃ」に押しつぶされて目の前のタスクを追い求めるあまり日頃の生活がおざなりになってしまう。
そういうのは本当に簡単に起こるので恐ろしいって思う。
ふと思ったのは、会社ケータイと個人ケータイが分かれているように、プライベートのことしか書かれていない手帳を用意すればいいのではないかということだ。
仕事よりも大切なプライベートはたくさんあって、それを優先したいと思っているなら、仕事のタスクとプライベートのタスクを一緒のツールで管理するべきではない。
確かにカレンダーのアプリなら項目ごとのオンオフによってスケジュールを切り替えることができるけれど、日頃の忙しさで大切な予定を見逃してしまう人に必要なのはカレンダーの切り替えではなく、スケジュールの切り分けなのだろう。
最近使っていなかったスケジュール帳を取り出して、プライベートの用事を書き込んでいく。
ボードゲーム大会のこと。結婚挨拶のこと。資格試験のこと。美容院に行きたいこと。
それらのスケジュールを書き込んでいるうちに、今度は山登りをしたいとか、出雲大社に行きたいとか、そう言えばやりたかったことがどんどん立ち上がってきて自分で驚いた。
目の前の「重要ではないが急ぎのこと」に埋もれてしまって、本当は自分の心の心の底に溜まっている「急ぎではないが重要なこと」がおざなりになってしまっていたらしい。それはスケジュールを切り分けて、手帳に楽しみながら書いていくことによってどんどん心のうちから湧き上がってくる。今日はそういう発見があった1日だった。
写真集をもう一冊出すのも、スケジュールに入れなくては。