【撮り下ろし】写真集をつくりました【Nikon Z30】
「写真集、出します」という盛大なイキリエントリを世に放ってから5ヶ月が経ってしまいましたが、ようやっと写真集ができました。
初めての写真集だったので「やればできるもんだなぁ…」と感慨深い気持ちと「もっと早く作ればよかった」という気持ちがマーブルになって複雑な心境です。でも良いもんです。できると思えばできる。できないと思えばできない。やっぱり大切なのはノリと勢いですね。勢いがなければ作品づくりなんて社会人には難しいです…。
初めての写真集は植物の写真を集めた作品になりました。
芦ノ湖にて箱根関所〜箱根神社までを徒歩で散策したときのスナップ集です。(スナップ集というにはかなり重厚な雰囲気になってしまいましたが…。)すべてNikon Z30で撮影しました。APS-Cでも写真集は作れるんです!
作品は1500円(税込・送料込み)フルカラー36ページ。
40部の限定販売になります。
本になって写真がまとまると、写真を一枚一枚見ていたときとは違う意味が出てきて本当に面白いなぁと思いました。編集の意図とかが読み手に伝わる感じが写真集の醍醐味かもしれないと思いました。
売れるか・売れないかではなく、本当に自分にとって「私はこれに興味があります!」を突き詰めた時に何ができるかを考えて作ったので、すごく濃密なものができたと思います。ある意味究極の自己満足です。
自分用の一冊を何度も繰り返し眺めました。紙の厚みや材質にもこだわったので、そういうところも楽しんでもらえたら嬉しいです。
ちなみに今回は普通の写真集ではなくてアート作品として成立させたかったので1枚の冊子を挟みました。
この付録冊子「写真集の補助線に代えて」では、2024年に考えたこと・感じたことを振り返りつつ、この写真集をつくることになった経緯について詳しく説明しています。(「何もしない」「積極的に森に入るということ」収録)
そして、この写真集をどうやって鑑賞するのかについて解説が入っています。(「Playingの楽しみ方」収録)
普通の写真集は「どういうふうに鑑賞して欲しいのか」についてわざわざ解説をつけるような野暮なことはしません。「まずここを見てください。この作品はこういうふうに出来ているのでこんなふうに味わってください」と手取り足取り口を挟まないわけです。野暮だから。元来作品というのは出来上がった時点で作者の意図を離れて、その判断は鑑賞者に委ねられるものです。
それでも今回は解説書(付録の通り作品の補助線として)を入れることにしました。その思いとしては、アートは人それぞれ楽しみ方があって良いけれど、そもそもアートの楽しみ方を多くの人は習っていないので、やはり解説があるならそれに越したことはないのではないか と思ったからです。
最近は多くの美術館の企画展で音声ガイダンスが用意されており、俳優さんや声優さんの音声で解説を聞きながら作品を楽しむことができるようになっています。今回の写真集でいえば、作品は買ってくれた人の手元にあるので、たとえば一回は解説を読んでから。次の一回は解説を読まずに楽しむのも良いかもしれません。解説を読むかどうかも含めて委ねたいと思います。