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デート中に写真撮影ができない

先日彼女さま(婚約しました)とデートの際に「デートにもカメラを持っていけば、デートもできるし写真撮影もできるし最高なのでは??」と思い、意気揚々とカメラを首から下げて出かけた。



noteを見渡すとお子さんを撮るためにカメラを買った人も多く、別に写真撮影って必ずしも孤独な趣味ではないのだな、と思った。世にはフォトウォークなるものも存在し、みんなで歩きながら撮影会をやったりしているみたいだ。そういうのも面白そうだなって思う。

結論から言うと、デートをしながら写真を撮るのは全然できなかった。
どうやら僕はデートをすることと写真を撮ることは同時にできなかったみたいだ。



写真を撮るとき、僕たちはカメラを構えて、適切な設定を探り、そして適切な画角を吟味しながら祈るようにシャッターを切る。それそのものは多分誰といてもできるような気がする。
でもその前のフェーズとして、僕たちは歩きながら被写体を探している。どんな写真を撮ってやろうか常に考えながら歩いているはずだ。
僕はデートをしながら相手の話を聞いて、あるいは自分が話したいことを話す。一緒に見た風景で面白いことがあればそれについて口にするし、不意に思いついたことを喋ったりする。そういう当たり前でありきたりな作業が、僕の場合は写真撮影と一緒に並行することができない。

そういうことを学んだ。



むしろ、AとBという作業を同時に行うとして、それが違う作業の方ができる感じがする。スマホを見ながら歯を磨くとか、電話をしながら掃除機をかけるとか。

デートをすることと写真撮影することは周囲を観察するという点において非常に似通っていて、それゆえに同時に行うことができないのではないか、なんてことを神経に考えていた。





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