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写真集に載せる写真を選ぶ作業
2作目となる写真集の制作に取り掛かっています。
写真集のテーマは「植物園」で、前作「Playing」では道端に自生している植物を中心に扱ったところから打って変わって管理された植物に焦点を当てて作品づくりをしようと思います。
前回の写真集の反省点がありまして...。
言うなれば「やりたいことをやりたいようにやりすぎた」と言いましょうか…。
写真集として読み始めから読み終わりまで緩急をつけてストーリー性のある形に昇華できなかったりとか、コンセプトに重点を置きすぎて普通に目で楽しめる写真集としての大切な部分が少しおざなりになっていたりとかして、小難しいコンセプチュアルな写真集に振りすぎてしまったな。というのが反省点です。
今回はその辺りを意識して、作品としての強度は当然持ちつつ、とはいえ目で楽しめる綺麗な部分も残すことでブラッシュアップしていきたいというのが課題になります。
前回はNikon Z30で撮った写真のみで写真集を作ったことである意味カメラの作例集としての側面(=価値)を持たせることができたので、今回はLUMIX S5iixで撮った写真を中心に写真集を組んでいきたいと思います。
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よく撮れたと思ったテーマに添った写真を「しまうまプリント」にて印刷しました。
写真はLiitで色補正をして、同アプリで撮影したカメラとステータスを併記することですぐに確認できるようにしました。
しまうまプリントはこちら。
すごく安くてよく利用させていただいています。感謝。
Liitについてはこちら。
便利で重宝しています。
iPhoneじゃないと使えないかも?
ここから写真選定(プルーフ)をしていきます。
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床にあぐらをかいてひたすらプルーフをしていきます。
印刷だとPC画面で見た時と印象が全然違うので実際に写真集に載った時にどういう印象になるのか想像しやすいです。
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プルーフの様子はこんな感じ。手元にこれからプルーフする写真を積んで、どんどん捌いていきます。ボツのものは左手前に。
捨てがたいものは左に、かなり入れたい写真は奥に、ワンポイントで使いたい特徴的な写真は右に、表紙候補は右手前に並べていきます。
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縦構図・横構図で残してあるものもこの時点で仮決めしていきます。
後からページネーションの都合上差し戻す場合もあります。
こういうときに縦と横と両方あるとすごく助かるのです。
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また、後から見てみると2枚の写真で伝えたいこと同じやないけ!というものも出てくるので、そういったダブりもこの時点でプルーフしていきます。どちらもお気に入りの場合が多く、苦渋の決断になることが多いです。
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写真が60枚くらいに絞れました。ここから36枚程度に絞らないといけません。これをさらに整理して、写真集の中での役割を考えながら分類します。今回は
1伝えたいコンセプト色が強い写真
2見せたい世界観が強い写真
3純粋に綺麗に撮れた写真
4ポイントで入れたいアップの写真
5ちょっと外しの写真
に分類してみました。
同じ役割の写真からさらにプルーフを繰り返します。
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受験生が単語カードを何周もめくり続けるみたいに何度も写真をめくって、過不足を確認しながら写真を削っていきます。
この作業によって写真集のコンセプトの強度が上がっていく感じがします。写真を確認しながら写真をどういうふうに見せたいのか、どういうふうに感じて欲しいのかについて改めて考えます。
コンセプトで写真を選んで、選ばられた写真によってコンセプトが補強されていくような好循環のイメージです。
この時に「やっぱりさっき外した写真は必要だな」と思い立って戻すケースもあります。
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なんとか写真を選定することができました。
ここからPC作業で写真を実際にページネーションに落とし込んだり、表紙のデザインを検討したり、コンセプトを言語化したり色々な作業があります。
また次の機会にそのあたりはご説明したいと思います!
今日はここまで
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