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夜中3時の哀しみ 230719

夜中3時、目が覚めると床に転がっていた。
誰もいない、ひとりだ。
またやってしまった。

この日は帰りが遅く夜22時過ぎて帰宅した。
沖田が蒸し鶏と野菜炒めを作っていてくれ、それを2人でリビングで食べた。

その後の記憶がない。

また置いて行かれてしまった。


以前に私が寝落ちした時に、
電気がつけっぱなしの状態でただそのまま放置されていた。
はっと気づいた時、煌々とした部屋で身一つで転がったまま深夜に目が覚めるという哀しさと虚しさ。

しばらく状況把握でぼーっとしてから、むくりと立ち上がり電気を消し、寝室に行きいそいそと自分の寝床に入る。
そして次の朝にムスッとした顔で沖田に言う「なんで起こしてくれなかったのだ」

沖田は「起こしたよー。全然起きなかった。」と言う。

起こし方が足りない!と私はぷんすか憤り、沖田はハイハイと笑う。そして「無理だった」と。

首根っこを掴んで揺り起こすくらいしても良かったのに!

「せめて布団くらいはかけて欲しかった」と要望した。
リビングでひとり目が覚める時の哀しみを分かっていないのだ。


深夜3時、この日は私の上にブランケットがかかっていた。
電気は付いていたが、いちばん暗めの状態になっていた。
私はやれやれと思いつつ、いそいそと寝床に入った。
哀しみはそこまでなかった。

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鈴木のすり
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