根の観察
畑で枯れて、その命を終えた根っこを掘り出してみました。
今回はきゅうりとスティックブロッコリーです。
まずはきゅうりから。
所々紫色なのが不思議です。この個体だけなのか、他の個体もそうなのか、病気なのか、健康なのか・・・。他の個体が枯れてしまった時は観察してみたいと思います。
きゅうりは双子葉類で、葉っぱは網静脈、根っこは主根と側根です。
ちょうど9月半ばに定期考査を迎える生徒さんたちの授業で扱っていたので、タイムリーでした。
単子葉類は平行脈でひげ根です。とうもろこしが単子葉類としてはわかりやすいと思います。
主根と側根がはっきり分かれていて、教科書で学んだことと実際のものが一致していました。
学んできたことが実際の生活で役立つというか現れると何故かテンションが上がります。
この個体はたくさん実を結んできゅうりを供給してくれました。
意外と主根が太めで、側根が少ないような印象です。
ゆっくり抜いたつもりだったのですが、千切ってしまったのかもしれません。
他の個体の根を取るときに確かめてみたいと思います。
たくさんのきゅうりを採らせてくれたことに感謝です。
続いてはスティックブロッコリーです。
きゅうりと比べて側根がものすごいボリュームになっていました。
もじゃもじゃで可愛いです。
きゅうりより細いような感じがします。
台風で倒されてからというもの、どんどん元気をなくしていってしまったこの個体。復活することはありませんでした・・・寂しい感じがします。
先日の雑草の根を掘り返した作業の時も思ったのですが、根をしっかりと地中に張り巡らせて水だったり、養分を吸収して体全体に届けるスタートの部分を担ってくれているんだなと感慨深いものがありました。
地中で伸びていくので表舞台には決して出ないのですが、その種の生存にはとても重要な役割を担ってくれていたのだと思うと正に、縁の下の力持ちだなと感じています。
植物の体を支えたり、水や栄養を吸収したり、人知れず大活躍しているところが渋くてかっこいいなと感じます。
天寿を全うした野菜があれば、また根を観察してみたいと思います。
最後までご覧になっていただきありがとうございました。
サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。