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【自由研究】透明なミルクティーを作ってみました

※記事の終わりに追記を書かせていただきました。
 もしよろしければご覧ください。

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以前書かせていただいた記事で
「透明なミルクティー」をつくる仕組みについてご紹介させて頂いたのですが、「これは実践してみないと!」と感じ、実際にやってみました。

https://note.com/suzukinoko/n/n015c1ab3f0fe

と言ってもあんなに立派な器具はなかなかすぐには揃えられないですよね。
本気であの器具を揃えてようとすると数万円してしまうのではないかと感じております。エッセンシャルオイルを作っている人は別として・・・ちょっとハードルが高い・・・と感じております。
でも面白い実験なので少しでも興味がある方には是非挑戦していただきたい・・・。
お子さんも大人もちょっと不思議な夏の思い出になる!!と感じております。

なので…
○家にありそうなものを使う
○家になくてもダイソーさんやセリアさんなどで揃えられる比較的入手しやすいものを使う
○できるだけ安く済ませる

こんなことを念頭に考えてみました。
「とにかく挑戦のハードルを下げる!!」

そんなことを意識しながらできるだけシンプルにしてみました。
シンプルな分、効率はあまり良くありません…というかとても悪いです。
ただ、めちゃめちゃ簡単にできます!
※やけどに注意が必要です。


以下、使うものです。

○急須(ダイソーにて330円で購入)
○茶こし2つ(ダイソーにて2個220円で購入)※後述しますがなくても大丈夫です。
○紅茶の茶葉(家にあったものを使用)
○牛乳(家にあったものを使用)
○やかん(家にあったものを使用)
○蒸留した液体を入れるコップ2つ(家にあったものを使用)
(透明だと見やすいです)
○保冷剤
○キッチンペーパー


ダイソーで売っていたTHE急須というか、急須のど真ん中というか、そんな急須です。家に似たような急須があれば使えるかと思います。

本来とは違う使い方をしますが、
耐熱性能は折り紙付きだと思っています。
茶こしです。これも100円です。
2つ買ってみました。
ステンレスで加工がしやすいです。
ボコッと凹ませてその上に茶葉を
置こうと思っています。

キッチンペーパーと保冷剤を使いました。なくてもできます!(あったほうが速い気がします。)


実際に実験を進めていきましょう。今回は「蒸留」の実験です。
コツは楽しむこととやけどをしないように注意することです。
あとは透明なミルクティーを飲める未来にワクワクしてください。😀
失敗しても大丈夫です!何回でもできますので気にしないでください!
※1時間確保していただければ実験できるかと思います。

①まずはやかんの中に水を入れて、茶葉が直接水に触れないように茶こしの上に乗せます。(後述するのですが別に茶葉が水に触れて色が出ても大丈夫です!)

茶葉を触れさせたくないので茶こしを凹ませています。
ゲタを履かせてあげれば尚安心です。


②やかんの蓋を閉じて、注ぎ口に急須を引っ掛けます。
※急須はとても熱くなるので、素手で触らないようにしてください。
タオルが便利でした。

やかんから出る蒸気が急須に
当たって冷やされて気体から液体に
戻るようにしたいです。
急須の向きはこだわりませんが、
蒸留水が溜まるような向きが
良いかと思います。

③急須が蒸気で温められ、とても熱くなります。そうすると水蒸気(気体)が水(液体)に戻る効率が悪くなってしまうので、濡らしたキッチンペーパーと保冷剤で冷やしてあげます。

本来の使い方とまったく異なるのですが、
シンプルさを追求するとこのような
形になりました。
保冷剤はあっという間に溶けます…
急須の温度が低い方が蒸留の効率がいいです。
少しずつ少しずつ蒸留された液体が
溜まっていきます。
本当にゆっくりです…。
20分でこれだけしか採れませんでした。
ただ、透明度は高いです。
匂いは嗅いでみてのお楽しみということで!


これで透明な紅茶が調達できました。
(量が少なくて申し訳ないです…今回は簡単に取り掛かれる方法を重視しました。)

透明な紅茶は割と大雑把に煮ても透明な液体が調達できます。

自分が実験したとき、やかんを開けると茶葉の色が中の水に移ってしまっていました。(茶葉の色が水に移ったとしても蒸留すれば透明になるので茶こしはなくてもけますね!)

中の水が茶葉に触れてしまったようです…
ただ、安心してください、蒸留液は透明です。

茶こしはもうここでお役御免です。取り外してください。
中の染み出してしまった紅茶は後ほど出てくる牛乳と混ぜて本物のミルクティーを作る用にとって起きます。

※紅茶や茶葉を取り出したやかんを軽く洗っておくといいかと思います。

④次にミルクティーに欠かせないミルクを調達していきます。ろ過をしたり、遠心分離をしたり、いろいろなやり方があるのですが、紅茶の時と同じように蒸留していこうと思います。きっとサントリーさんは遠心分離をして乳清だけ取り出しているのだと思います。

勇気を出してやかんに牛乳を入れて加熱していきます…

火が強すぎるとすぐに泡立ってしまいます。
なのでちょこちょこ確認しながら
火加減を調節していきます。
※透明な液体を作りたければ泡立て
すぎないようにすることがコツです。
湯気は出ているんだけど泡立ちすぎない
状態をキープしてください!

※沸騰すると泡立つのですが、泡立ちすぎるとやかんの注ぎ口を通って白い液体が急須に入ってしまいますので注意してください。

蓋をちょっとずらしたり、火加減を
調節しながらできるだけ牛乳を
泡立てないように蒸留していきます。

自分は一度失敗しました。
牛乳を沸騰させ過ぎないことが透明度の高いミルクフレーバーの液体を調達するコツかと思われます。この実験で一番気を使うポイントです。

火加減が強すぎて泡立った牛乳が急須に
入ってしまいました…
もし失敗しても急須をよく洗えば
リカバリーできますが全くの透明にするには
やはりノーミスが良いかと思います。
でも失敗してもそれも実験なので
そこも含めて楽しんでもらえれば嬉しいです。

一度泡立ってしまったことでやかんの注ぎ口に牛乳が付着してしまったのでしょうか、透明とは言い切れない液体になってしまいました…
悔しい…

ちょっと濁ってしまいました…
牛乳の火加減がとても重要です!
でも失敗してコツが掴めました。

こちらも20分ほど蒸留してみました。

どちらも20分の蒸留でこれぐらいしか採れませんでした。

やっぱり効率は悪いです…今回は挑戦しやすさに重きを置いているのでご勘弁ください・・・。
※やかんに残った牛乳は先ほどとっておいた紅茶と混ぜて美味しくミルクティーにしました。

左側が透明な紅茶風味の蒸留液
右側が透明なミルク風味の蒸留液です。
牛乳煮立たせてしまったので
右側がちょっと濁っています…

これを混ぜると透明なミルクティーの完成です。

混ぜた後の蒸留液です。
完全な透明ではないのですが、
まあまあ透明な感じがします。
これで透明なミルクティーができたはずです。
二等分に分けてみました。

透明なミルクティーが本当にできているのか、確めるために自分の舌だけでは心許なかったので、近くにいた母にも試飲してもらいました。


液体を飲んだ母曰く、
「透明だけどミルクティーだね。変な感じ笑」とのことでした。

自分も飲んでみましたが、確かにミルクティーでした。
もちろん色がついているものの方が味は濃いのですが、今回作ったものも香りが付いていてミルクティーだとわかるものでした。

もしお役に立てれば幸いです。

蒸留を考えた人、本当に賢いなと感じます。感謝です。

いずれちょっとだけ工程数を増やして効率を上げたいなと思います。

効率を上げて安価にできるのはこんな感じかなと画策しております。
無人島で海水を蒸留する装置になんとなく似ています。
それぞれのサイズは各家庭の実情にあったもので調整していただければ幸いです。

コップが小さ過ぎますね笑
二階から目薬的になっている気がします。
もっと大きいボウルでいいと思います笑

実験で感じたことはまた別の記事で書かせていただこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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【こちらが追記です】
下記の記事では透明なミルクティーの量産にチャレンジしています。
もしよろしければご覧ください。

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Suzuki Takeshi
サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。