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ロシアスーパーで缶詰のタラコを見つけた話

先日ツイッターに投稿したタラコの話、自分にしては珍しくバズってスマホがピコンピコン鳴り続いています。めっちゃリツイートされてるんですが、その中にはタラコ以外の美味しい魚卵の話や、意外な食べ方の話もちらほら。

せっかくなので、ちょっと情報をまとめてみました。というか、正直に言うと自分のための覚え書きです。

ちなみに最初の段落は「ご飯に乗せたらおいしかった」という話を無駄につらつらと書いています。手っ取り早く魚卵情報を収集したい方は「タラコ以外にもいろんな『イクラ』があるらしい」「タラコ缶詰、ロシアでは『パンに塗れ』」から読むことをおすすめします。

ロシアスーパーにはタラコがあるらしい

そもそもの発端はこれ。

ドイツ在住の方のブログで「ロシアンスーパーにはタラコが売っている」という情報を見かけて、これは絶対に行かねば……と決意したのが始まり。ブログの投稿自体は2017年にもかかわらずGoogle検索でトップに表示されているので、ドイツ在住の日本人の間では有名な話なのかも。

と、決意したのはよかったけど、その後「そのうちそのうち」状態になり、ついこの間の金曜日に近くを通りかかる用事があって「そういえば……」と思い出しました。

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というわけで買ってきたのがこちら。「ИКРА(イクラ:魚卵の意)」「МИНТАЯ(ミンタイ:スケトウダラの意)」と書かれています。

イクラ? タラコ? 頭が混乱しますが、ロシア語でイクラは魚卵全般の意味らしい。さらに言うと「ミンタイ」は明太子の語源だったりするらしい。(韓国語の「ミョンテ」も含め、どれが最初でどれが語源かは諸説あるそうです)

タラコを買うためにはミンタイのイクラを探す……食べ物を前にした僕はIQ20くらいしかないのですでに理解が追いついていませんが、要はそういうことらしいです。

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開けてみました。まぶしいです。新型コロナの影響もあり日本に帰っていないので、実に2年ぶりのご対面です。抱きしめたいけど抱きしめられない、だって服に魚卵ついちゃうもん。

ちなみに僕の一時帰国時の優先順位は、ラーメン、うどん、とんかつ、さんま、タラコの順番で、タラコ様は5位であらせられます。ただ、1〜3位まではなんとかイタリアでも自力で作れますが、4位と5位はそうはいきません。僕が魚ならなんとかなりますが。そういう意味では、日本で腹に入れたい優先順位としてはかなり高めです。

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乗せました。やっぱり初手はご飯です。

なにこれうんまっっっっっっっ! いやタラコ初めて食べたわけじゃないんだけど、期待していた通りの味。魚卵特有の生臭さとか、ご飯に乗せたときにちょうどいい塩の加減とか、いろいろと完璧です。海外で食べる日本食って「ちょっと違う……」が多いだけに、むしろ思い出のタラコの味そのまんまなのにびっくりしました。(といっても、これは日本食じゃないけど)

うまいうまい。ほんとにうまい。気付いたらご飯4杯も食べてました。晩ごはんとしての体裁を保つために、シャケ焼いて納豆まで解凍していたのを今となっては後悔しています。まじでタラコとご飯だけでよかった。(シャケと納豆はほぼご飯なしで食べた)

タラコ以外にもいろんな『イクラ』があるらしい

さておまたせしました、ここからはTwitterのコメントでいただいた情報をまとめてみます。というか、あまりに数が多くて追いきれていないので、発掘次第、もしくは新情報を見つけ次第、随時更新でいきたいと思います。

まずはこちらの情報

まじですかー。そういえば色違いの缶も隣に並んでいたような気もする。ちなみに黄色い缶は「味は似てるけど、しいて言えばちょっとクリーミー」なんだそうです。ちなみに赤の缶もあって、それは数の子だそうです。(でもバラバラなのでちょっと微妙らしい)

【3/15追加】
このシリーズの缶詰には青缶、黄缶、赤缶の3つがあるみたいです。

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中身はそれぞれ、

青缶:スケトウダラ
黄缶:セイヨウダラ(マダラの仲間)
赤缶:ニシン

の卵です。おそらく私たちの頭にある「タラコ」の味に一番近いのは青缶のスケトウダラ。でも黄缶もかなり近いらしい。(フォロワーさんの中には「タラコそのものだ」って言ってた人もいる)赤缶はニシンの卵なので、つまり数の子です。

あと、この缶

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パッケージには「イクラ:ミンタイ(→タラコ)」って書いてるんですが、加熱されているタイプなので注意。もちろん麗しきタラコ様ではあるんですが、ボソボソしてちょっと風味が少ない感じです。味見した瞬間に「やべえ間違った」と思いましたが、結局パスタにして食べました。

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それから魚卵といえば王道のあの人も……

やっぱりあるのかー、イクラの缶詰! 実はミラノでも中華食材店で見かけることがあるんですが、すんごいでかい業務用パックで80ユーロくらいするんですよね……。これがあれば、憧れのイクラの親子丼が食べられる。ちょっとくらいしょっぱくてもいいです!次はこれを買いに行こう。

※引用リツートでコメント入れてくれた方が多く、自分の元ツイートが毎回表示されるのうっとうしくて申し訳ない。この元ツイートを非表示で埋め込む方法が見つかればすぐに消そうと思います。(誰か知っている人いたら教えてほしい……調べたけどさっぱり出てこなくてひとまずあきらめた)

ロシアにはししゃもの卵の瓶詰めもあるらしい。これも美味しそう。というかこの方、ロシアに住んでいたことがあるそうで、タラコ情報にめっちゃ詳しかった。曰く、ロシアではタラコをこんな感じで食べるらしいです。

1. 食パンかバゲットにバターをぬってその上に魚卵ぬって食べる
2. パスタソースとして、明太子マヨパスタみたいな感じに作る
3. 米にのせて食べる
4. クレープに入れてロールして食べる
5. トルティーヤに魚卵と野菜入れてブリトーにして食べる
6. そのままスプーンで食べる

クレープとトルティーヤが気になる。多分めっちゃ美味しい。あと6番は絶対美味しいけどいろいろ覚悟が必要だと思います。僕はビビリなので一口だけやりました。

【9/20追加】
魚卵じゃないんですがこんな情報も。「プリンに醤油かけるとウニ」とかありましたよね。アンチョビならめちゃ手軽に買えるので、これも試してみたい。

まじで全然関係ない話ですが、昔ベーコンエッグをご飯に乗せて食べたくて、ベーコンの代わりにスペック(燻製した生ハム)使ったことあるんですが、それは全然美味しくなかったです。スペックと米が喧嘩どころか戦争してた。

ポーランドではなんと大型スーパーでも見かけるとの情報も! わざわざ大都市でロシアンスーパーを探さなくても買えるって、それは天国でしょうか。

ちなみにベルリンだと3ユーロ弱で買えるんですって。このくらいの値段だと家に常備できるなあ……うらやましい。ちなみに僕がミラノで買ったのは130g入で4.90ユーロでした。うん、日本行きの航空券買ったと思えば100〜200缶は買える。

ちなみにこれまた魚卵関係ないんですが、ロシアスーパーにはあたりめ、さきいか、いかくんなどの乾き物もありました。1袋2ユーロ前後。自分は買わなかったけど、飢えてる人にとっては垂涎のお品じゃなかろうか。

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ちなみに、ロシアにはもっといろんな乾き物があるそうです。まさに夢の国……!

【9/24追加】
この乾き物情報について、画像をアップされている方を見つけたのでシェアさせてください。あ、あの、右上の写真って鮭とばですよね……鮭とばですよねえぇぇぇぇぇ(錯乱)

【9/25追加】
魚卵からどんどん離れていって恐縮ですが、ロシアスーパーにはこんなものもあるらしい。

海藻!これまた国によっては手に入りにくいので、求め彷徨っている人もいるんじゃないでしょうか。michikoさんによると、肝心のお味は「しょうがが効いてて美味しい」とのこと。あとはニンジン入りやナス入りのバージョンもあるらしい。ちょっと想像しにくい感じですが、ロシアの人は少なくとも海藻食いのネイティブなので、そこは信じていいような気がします。

タラコの缶詰、ロシアでは『パンに塗れ』

タラコの缶詰を買う時、お店の人に「ロシアではどうやって食べるの?」と聞いたら「パンに塗れ」との力強いお答えをいただきました。国は変われど、やっぱり炭水化物のお供なんだなあとしみじみ。

あとは先に紹介したるいさん(ししゃもの卵の人 ←失礼な覚え方)の言う通り、クレープやトルティーヤ、そのままスプーンで食べるのも王道っぽい感じです。

いろんな食べ方コメントがあった中で一番度肝を抜かれたのがこちら。え、オートミールってイギリスで牛乳で煮て食べるやつだよね、え? え? どういうこと?

怖くて詳細を聞くことはできませんでしたが、調べてみると日本では出汁をかけてお粥にしたり、お茶漬けにする食べ方もあるんだとか。へー知らんかった。どうかその方法であることを祈っています。(もちろん牛乳で煮てタラコ入れてもいいんだけど)

【9/21追加】
あと番外編ですが、今回いただいたコメントの魚卵エピソードの中で、現時点での優勝者はこちらです。

え、なにどういうこと? 爆発したのも意味不明ならピアス穴にパスタ刺されているのも全く意味不明です。でも何やら楽しい思い出だったんだろうことだけは伝わってきます。

爆発した原因は不明ですが、かえるさんによると腐ってガスが溜まってたのかもとのこと。一応そういうこともあるってことで、気をつけていきましょー。

まとめます

あまりの情報量に自分の頭が追いつかなくなってきたので、そろそろまとめてみたいと思います。いただいたコメントで多かったのはこちら。

Q1. タラコなのにイクラって書いてない?
A1. ロシア語のИКРА(イクラと読む)は魚卵全般を指す言葉らしいです。
Q2. どんな種類があるの?
A2. タラコを求めている方はミンタイ(МИНТАЯ:スケトウダラ)のイクラ(ИКРА:魚卵)が一番期待に近い味だと思いますが、ほかにもマダラやニシン、シシャモなどがあるそうです。あと、中には加熱済みのものやマヨネーズなどと和えているものもあるので、買う前に確認してみてください。
Q3 どこで買えるの?
A3. 日本国外に住んでいるならロシア食材店に行ってみてください。大都市ならGoogle mapで「Russian food shop」とかで検索すれば多分出てきます。あとはワルシャワの大型スーパー。もしくはロシア行っちゃってください。
Q4. イクラですか?
A4. いえ、タラコです(←様式美)ちなみに、僕が行ったお店では130g入りで4.90ユーロでした。通販で2.50ユーロ(でも送料10ユーロ)、あとはベルリンで3ユーロ弱などの目撃情報あり。
Q5. 日本でも食べたい
A5. 東京や大阪の大都市ならロシア食材の専門店があると思います。でも日本なら普通にスーパーにあるし、チューブのタラコもあるからそれでいいのでは……?
Q6. ご飯4杯は食べ過ぎワロタ
A6. 申し開きの言葉もございません。

というわけでおしまいです。それではみなさまも素敵な魚卵ライフを!

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すずきけい
ここまで読んでくださって、ありがとうございます! サポートいただいた日は、ちょっと贅沢に生パスタを茹でます。

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