シェア
鈴木ひろゆき
2021年3月8日 05:04
どう足掻いてもたどり着けない世界があるたいていは思考の跳躍でタイムマシンにも高速ロケットにも自由に乗りうつることができるのだが人間の向かう場所はどこだろうぼくにはどこにもたどり着けない迷い子のように思われるおどおどと指を差しだす窓から木漏れ日その先に大銀河系ずっと夢の果て
2021年3月5日 17:47
お腹が痛いと母がいう診てもらったばかり痛いというからにはたしかにそうなのだろう他人の痛みは入れ替わりでもしないかぎりどれくらいか分からないだから訴えどおりにまた医者に行くかと尋ねると痛くなりそうな気がするというそんなやり取りをくり返し一夜が明けるころにようやく鎮まるどこかの痛みをきっかけに二人の暮らしは時折あわてふためく屋根の上にはいつもの空