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津南醸造への代表就任挨拶

お世話になります。2023年12月に津南醸造株式会社の代表取締役にしました鈴木健吾です!
note記事をご覧いただき、ありがとうございます!

津南醸造株式会社は、新潟県中魚沼郡津南町秋成に本社を置く日本酒蔵です。地元の米を用いて、自然と共生する酒造りを行っており、「Brew for Future〜共生する未来を醸造する〜」をブランドコンセプトにしています。

今回の投稿は、ミドリムシ博士こと私、鈴木健吾が代表に就任したことを機に改めて挨拶をさせてもらいます。

発酵は世界を救う!

私は、東京大学の農学部での研究をしている際に、ミドリムシをはじめとする微生物の可能性を感じて、ユーグレナ社の創業に携わりました。

それから米麹の発酵プロセスに微細藻類のユーグレナを少量添加するだけで、米麹内に含まれる抗酸化物質で知られるエルゴチオネインやプロテアーゼやアミラーゼ等の酵素活性が高まることがわかりました。

日本国内においても、発酵食品がたくさん存在しますが、日本の国の菌、国菌と呼ばれる麹による発酵食品も幅広く存在します。
個人的には、その中でも日本酒という発酵プロセスが並行複発酵というかなり複雑で、かつ蒸留せずに生産するところがかなりアーティスティックで面白いなと興味をひかれ始めました。

日本にはいろいろな酒蔵が存在しますが、興味をもってコロナ禍の前にいろいろ訪問をしていた蔵の一つに津南醸造という酒蔵がありました。この蔵は比較的歴史が浅い蔵なのですが、設備は近代的で飲んだお酒もおいしかったことから、自分が積極的にサポートするならこの蔵だということで、2019年から個人的にサポートを開始しました。

自分が試したいことを実施できる蔵の条件としては、新しい取り組みに肝要であり、設備が整っていることで、そのあたりがマッチしていたのです。

津南醸造の酒造設備

でも、酒蔵の経営は大変!

ただ、日本には酒蔵がとてもたくさん存在していて、稼働している酒蔵は800以上あるといわれています。みなさんが、それぞれの蔵をすべて知っているかといわれるとそうではないように、その蔵がそれぞれすべて経営がうまくいっているかというとそうではなく、大量生産をする蔵か少量をブランド化して販売するかのどちらかの方法をとらなければ、利益を得ることは難しいとされています。

一方、海外の日本酒のニーズは年毎に高まっており、日本からの輸出を考えると円安もあるので、海外志向の酒蔵にとってはポジティブな環境が整っています!

令和5年7月20日(木)にアメリカバイヤー3社3名へ蔵を案内した時の様子

2024年9月期の決算に対する目標

津南醸造は9月決算なのですが、2024年9月は国内の売り上げは3割増やして、海外の売り上げの割合を全体売り上げの2割以上にするということを目指します。

幸いにして、国内外で好評が得られている郷「GO」シリーズがあり、好評が得られています。海外からの問い合わせも増えてきているので、そのあたりに確実に応えられるように体制づくりを進める予定です。

津南醸造の新ブランド郷(GO)シリーズのGRAND CLASS

それだけでは終わらない2024年!

あと、代表取締役に就任した私は実は、農学博士と医学博士の二つを持っている稀有な社長なのです。国内外の酒蔵にはそういった、研究分野を突き詰めた人はあまりいないので博士号を二つ持っているサイエンスを重視する酒蔵のオーナーということで、世界における展開をしていきたいと考えています。

直近は、生成AIと日本酒を掛け合わせるなどもしてみたいと考えています。また、玄米にはビタミンB1やいろいろな栄養素が豊富で、この玄米の成分を活かした酒造りができないかということにもチャレンジしてみる予定です!

日本酒業界を盛り上げることに一役買いたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!

津南のお米の生産現場から

以上です

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