自由民主党総合政策集2021(J-ファイル)/外国人労働者政策部分抜粋
令和3年10月18日にまとめられた自由民主党/政務調査会における総合政策集2021(J-ファイル)から自由民主党が考えている外国人労働者政策の未来を考察していくにあたり、
自由民主党が総合政策集で掲げる「多様性・共生社会」の中に外国人労働者政策に関して記載があるのでその部分の抜粋をシェアしたいと思う。
805 外国人との共生社会の実現
わが国における外国人との共生社会のあり方、その実現に向けて取り組むべき中長期的な課題及び方策等を示し、共生社会の実現に向けた取組みを推進します。共生社会の実現のため、在留外国人が、社会の構成員として責任を持って行動が取れるよう、日本語を習得する機会、税や社会保障等の社会制度等を修得する仕組みを構築します。
806 在留管理と多文化共生社会の実現
外国人の適正な在留管理の徹底を図るとともに、多文化共生社会の実現のため、一元的相談窓口の設置、行政・生活情報の多言語化などの受入れ環境整備を進めます。また、国と地方公共団体、全国の一元的な相談窓口などとの連携を充実させるなど、効果的・効率的な支援の実施を推進します。更に、行政・生活情報について、わが国を訪れる外国人の国籍や使用言語などの多様化を踏まえ、多言語対応を推進しつつ、所要の体制整備を行います。国民と外国人の双方から継続的な意見聴取や、基礎調査の実施などを通じ、外国人の生活上の諸問題を的確に把握し、共生社会実現に向けた施策に反映させていきます。
807 在留管理におけるインテリジェンス機能の強化
安全・安心な社会を実現するため、幅広い関係機関等との連携強化などにより、出入国在留管理におけるインテリジェンス機能の強化を図ります。また、関係省庁が連携し、在留カードの偽造事案に厳格に対応するなど不法・偽装滞在者対策を推進しつつ、入管法違反者の円滑な送還のための体制整備を進めます。日本人と外国人がともに安心して暮らせる社会の実現に向け、在留が認められない外国人の適正・迅速な送還とその間の収容長期化の防止のための法改正に取り組みます。
808 出入国審査と在留手続きの円滑化
訪日外国人6,000万人時代に向けて、顔認証技術などの最新技術の活用などにより、円滑かつ厳格な出入国審査を実現します。また、在留外国人の在留手続の円滑化・迅速化を図るとともに、外国人の利便性を向上させるため、在留関係手続のデジタル化の推進等に係る施策の充実を図ります。
809 留学生の入国再開と受入れ体制の確立
留学生は、わが国の社会、経済の活性化に不可欠な存在であることから、水際での適切な防疫措置を講じながら早急に留学生の入国再開を実現します。また、わが国が留学先として選ばれる国となるためにコロナ禍においても感染拡大防止と両立できる受入れ体制を確立し、内外にそれを周知します。
810 留学生・技能実習生の適切な在籍・在留管理
留学生の適切な在籍管理を図るため、日本語教育機関の告示基準の見直しに基づく運用を着実に行うことに加え、在籍管理が不適切な大学などに対して厳格な対応を行います。また、技能実習生の適切な在留管理を図るため、実地検査のための体制や送出国を含む関係機関の連携の強化などを通じて、制度の改善及び運用の適正化を図ります。
811 特定技能制度の活用
特定技能制度が深刻な人手不足の解消策として活用されるよう、試験実施国等の拡大や、実態に即した技能実習制度との一元的運用及び、各分野の実情を踏まえたマッチング支援等の取組みを推進します。また、特定技能外国人の大都市圏などへの集中を防止するため、地方における受入れ環境整備や、地方定着のノウハウ、優良事例の共有などを積極的に行います。
以上
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