EVフリートマネジメント新興;PelikanMobilityが440万ドル調達
フランス発祥のEVフリートマネジメントをSaaS提供するPelikanMobilityが440万ドルを調達しました。
疑義がつき始めているEVシフトですが、商用車での採用は各国で徐々に進んでおり物流などの事業ではEV特有の要素を勘案した車両管理は重要となっています。
今回の資金を活用して同社はリース事業に乗り出すとのことで、取引企業へのEV導入で深耕を進めるようです。
1;PelikanMobilityの資金調達
3/21に商用車フリートマネジメントPFを展開する新興;PelikanMobility(仏)が440万ドルの調達ラウンドを終了したと発表。SeedラウンドでPale Blue Dot/First/Seedcampなどから調達
メイン事業はフリートマネジメントだが、今夏にEVリース事業を開始する予定で、調達資金はそこに使われる。大規模顧客での導入も見据えており、次いで負債調達も行うとのこと
現在法人顧客で7社を抱え、対象となるの車両台数は10万台とのこと
2;PelikanMobilityの事業
(Fleet-MGT)
商用車のフリートマネジメントに関して、最適化アルゴリズム/統計モデルを組合せた独自テクノロジーに強み
顧客が利用する既存システムとの統合で高い利便性を実現、商用車のEVシフトや運用の最適化にも貢献。特にEV特有の充電時間/充電料金などを考慮するという課題へのソリューションを提供
具体的なフリートマネジメントは下記工程で実現され、日常業務の効率化/最適化を実現
(1)PFに対象車輛全体を登録
(2)車両の履歴データをアップロード
(3)PFは充電時間/充電料金/航続距離/駐車場などを考慮した最適シナリオを提示
CEOのVincent Schachter氏は下記のように語って商用車の電化への貢献を強調している
-[我々はEVフリートマネジメント向けのサービスを開発したが、現状ではすべてがEVではない]
-[ただ、徐々に物流事業者はディーゼル車からEVにシフトし始めており、彼らの車両使用の最適化を支援する]
(Lease)
各車両の全体コストを勘案するとEVはディーゼル車よりも安くなる前提の下、既存事業者が注力しない[EVリース]も提供してEV普及を後押しする方針
EVの購入代金はディーゼルに比べると高いが、運用コストは安くなる傾向で同社のサービスを活用することでリースしたEVの運用コスト優位性を享受できるとする
CEOはリースの可能性について下記のように述べている
-[稼働車両の運用データを大量に取り込んだのでデジタルツインを構築して、車両設計/充電料金/充電時間等を加味したシミュレーションが可能となった]
-[リースはディーゼル/ICE搭載の自家用車がメインターゲットで、契約は商用車/EVでも短期(3-5年)で終了。リースは再販価値に依拠する]
-[当社が狙っている商用車/EVは車両寿命が長いので再販価値はそこまで経年で下がらないので当社は長期リースを提供する]
大前提としてリースが短期契約なのは[自動車メーカー=より多くのモデル販売の実現][消費者=最新モデルを望む]という妥結点にある
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