三菱ふそうがギリシャで電動ゴミ収集車を投入へ
三菱ふそうはギリシャの車体メーカーと連携して電動ゴミ収集車を開発し、多くの自治体での採用に向けて動いています。
静音/脱炭素/小回りといった観点で都市内での早朝収集が可能となるため、住宅環境の良効果に向けて効用があるとしています。
行政サービス車両での電動化も徐々に広がっており、市場の大きさも勘案するとやはり電動化は商用車から始まるのだなと。
1;三菱ふそうが電動ゴミ収集車を開発
Daimler傘下の三菱ふそうは24/02に電動中型トラック[eCanter]を香港で販売して以降、9月に入って欧州での注文受付を開始
欧州各国の主要都市が脱炭素実現へ[ゴミ収集プロセスの電動化]を掲げており、三菱ふそう/ギリシャの車体メーカー;KAOUSSISは連携してゴミ収集車を開発。今回はギリシャの主要都市での展開となる。
車両はeCanterをベースに油圧/圧縮動作の静穏化に向けてアップフィット車体に多くの改良を実施。両社は当該ゴミ収集車を[この種のものとしては初]として、電動トラックとしての優位性を確立するとともにEUの技術規制を充足
新型のゴミ収集車はアテネ/テッサロニキに11月末までに40台が、25年に50台が納入/配備される予定
2;車体の特徴
eCanterはコンパクトなサイズと高いシャーシ積載量を特徴とし、狭い道路/人口密集地でのごみ収集に最適。
(油圧システム) 最大圧力180バールで作動する比例電気油圧式方向弁が採用。EV向け特注で80~390ℓ容量のゴミ箱と互換性がある
(リフト) 最大±0.5kgの精度で廃棄物重量を記録する動的計量システムも搭載
(メンテ) 必要なアフターサービスはギリシャの総代理店を通じて提供される予定
関係者は下記のようにコメントし、街中/早朝/狭い道路でのごみ収集と拡張性に可能性を見出す
-DaimlerのSales/Marketing責任者;
[排出が図ゼロ/静音/コンパクトサイズなどの特徴で、自治体による生活ごみ収集に適している]
-Daimlerのギリシャ代理店責任者;
[当社はKAOUSSISと連携してきたが、ごみ収集者に向けたアフターサービスを実行するための資格/ツール/人員を全て備えており、今後の協業が楽しみ]