GMによる商用車EV化がジワジワ進んでいますのだ
GMのEV化に向けた一つのキーである商用EVで動きです。GM傘下のBrightDrop社が商用EVをメキシコでも上市すると発表し、事業規模の拡大を企図し始めました。
電動化には経済メリットが無いとNGだという姿勢はプラグマティックですが非常に重要かと。
1;Bright Drop概要
GMの100%子会社で傘下でラストワンマイルEVを手掛けるモビリティ企業で、2021年に商用EV/電動コンテナなどのラストワンマイル配送の電化にむけ、車両/システム/ソフトウェアを開発するため設立された。
現在のラインナップは荷物輸送用EV[Zevo410][Zevo600]及び電動コンテナ[EP1]で、配送センターや街中で利用される小型商用EV。
設立以降、Walmart/Fedexを事業パートナーに据えて2社に対して専用EVを供給(現時点で2500台程度)している。Ingersoll(オンタリオ州/カナダ)のGM/CAMI製造工場をZevo組み立て工場に改修すべく、10億USD投資して22/12より生産を開始。また、23/06にはFedexと組んでカナダで50台の商用EVを実装配備、事業立上を行っている
2;ラストワンマイルの電化と今回の動き
GMは環境/イメージ先行で進んでみた電動化に対しては疑問符で、顧客にとっての経済メリットが無いと推進はおぼつかないと認識している。そんな中で商用車の電動化は環境/経済双方におけるメリットが大きく、EVシフトで顧客/社会/GMに利益をもたらすとする。
また、GMは商用EV部門を通じてEV基盤の足元を作る戦略を進めており、その一環がBrightDropの動きとみられる。
そして、今回8月初頭にメキシコを自社販売範囲に加え、北米での事業展開について見通しを発表。それによると、23年後半にメキシコの法人顧客がZevo400/Zevo600の注文が可能となり、24年以降に利用可能になる。明言はないが、メキシコでの製造も視野に入れているものとみられる(GM拠点を活用して)