見出し画像

「ソーシャルワークの定義の変遷(リッチモンド、ハミルトン、ホーリス、グローバル定義)」社会福祉のレポート作成の参考にどうぞ。

「ソーシャルワークの専門性とは何か」の参考書を参考にソーシャルワークの定義の変遷についてまとめた読書メモです。
 ソーシャルワークの定義について、リッチモンド、コーマックとマックドゥーガル、ハミルトン、ホーリスなど歴史的な執筆者による定義を整理し、今日に至る変遷についてまとめました。広く発信したいと考え、noteに投稿します。後半部分は有料です(本文3879文字)。

✔ソーシャルワークの専門性とは何か,マルコムペイン 著,竹内和利 訳,ゆみる出版,2019

参考文献
amazon.co.jp/ソーシャルワークの専門性とは何か-竹内和利

ソーシャルワークの起源

「ソーシャルワーク」という言葉はいつから使用されるようになったのだろうか。Malcom.Pによると1890年代にその用語が出現し、1900年代には米国で使用され始め、英国に流入し、急速に広がったとしている。オックスフォード英語辞典によると、ソーシャルワークの定義を「助けを要する人々に対する支援の仕事であり、とりわけ専門性をもつ職業的ないし自発的に取り組まれるサービスで、地域社会の福祉、および主として貧困、精神的・身体的ハンディキャップ、適応不全、非行などによってもたらされる家族や社会の問題に関与する。それゆえソーシャルワークを実施するワーカーは、特に専門職としての訓練を受けたものである」としている(Oxford English Dictionary,1989)。

リッチモンドの定義

リッチモンドの「社会診断」は、最初のソーシャルワーク実践の教科書だとされることが多い。リッチモンド(Richmond,1917)の定義では、社会診断において必要なことは、「その人が置かれている状況や個性について、・・・互いに頼りとする他者との関わりや、その人が住むコミュニティの社会制度との関わりについても、できるだけ正確に定義することである」とし、そこでは「診断」をソーシャルワークの中心とみなしている。リッチモンドの定義は、ソーシャルワークを調査や理解という観点から捉えようとしており、ソーシャルワークの方法としては革新的なものであったとされている。

ここから先は

3,248字
レポート作成が苦手、レポート〆切りが近づいているけれどなかなか進められないとお悩みの方にむけてレポートをご案内します。 レポートのアイデアを思いつくコツとしてまとめています。あくまでも「参考」にし、自分の意見や考えを「調味料」としてオリジナルな完成をめざしてください!

福祉分野のソーシャルワーカーとして、2021年社会福祉士(社会福祉系通信制大学卒)取得、2022年公認心理師(Gルート)、2023年精神保…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?