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自他境界、曖昧すぎてない?



自分と相手とのボーダーを全然引けてない人
(🟰自他境界が曖昧な人)にたまに出くわすと、
本当に気力を持っていかれて結構本気でしんどい。




自分のことを否定された!と思う前に
是非聞いていただきたいんですけれど、


わたしが「したくない」っていうのは
それをしているあなたのことを
否定しているということではないのよ。



まずここを理解してほしい。



わたしが
〇〇はあんまり好きじゃないな〜と話したときに

ちょうどあなたがその〇〇をしていたとしても、


私は別にあなたのことを
否定しているわけではないの。


そのことを理解できない人が多すぎる。




そういう場面で自分のことを否定された!
と思ってしまうのなら、

他人とのボーダーが上手く引けていない証拠。


で、ボーダーが引けていない人はそういう時、

「なんでそんなこと言うの!💢」
「私は今せっかく〇〇を楽しんでるのに!💢」

などと言って決まって怒り出す。



私にはこういう経験がけっこうあって、
その度にひどくうんざりしてきた。

あ〜〜またこのタイプか(呆)、と。



わたしはね、
あなたのことを否定しているんじゃなくて、


「私」は「〇〇」を「したくない」、


本当にただそれだけのことを
言っているだけなんですよ。



つまりね、
それをしているあなたのことなんて、
言ってしまえば別にどうでもいいんです。

あなたのことは別に対象にしてない、
私が話している対象は〇〇のことなの。

ワカリマスカ???(大煽り)



たとえあなたにとっては素晴らしいものでも、
私にとっては全然素晴らしくないこともある。



これって考えてみれば当たり前のことでしょう?


自分にとってはよくても、
他人にとってはどうなのかなんて、
そんなの分からないじゃない。



「自分がされて嬉しいこと」は
「他人がされて嬉しいこと」とは限らない。



失恋したから慰めてあげなきゃとか、
彼が試験を受けるから支援してあげなきゃとか、

そういうのもいわば
自分基準の「勝手な考え」であって、


失恋したときは
ほっといてほしい人だっていれば、


試験を受けるからこそ何も援助など受けずに
一人でやり遂げたい人だっているわけだ。


それなのに、

「私だったらこうしてほしいから
相手もこうしてほしいに違いない」

というふうに考えてしまうのは、

「自分の気持ち」と「相手の気持ち」を
混同しているからであって、
これこそが「自他境界が曖昧な状態」なのだ。

だからこそ、それが異なっていると
自分を否定されたかのように感じて
怒り出したくなってしまう。



どこからが自分の考えで
どこからが相手の考えなのかの区別がつかずに
自分と他人の境目が
曖昧になってしまっているような状態。


…こういう人、結構多くないですか?(疲)


さっきの失恋とか試験の例に戻ると、

そういう時の返答として

「失恋はしたけれど
今のわたしには慰めは必要ありません」とか

「試験があるからって
無理して色々やってくれなくていいよ」とか、


自分の意見をキッパリ伝えることができるのが
ボーダーがしっかりしている人。


ボーダーが緩い人はこういう返答を受けると、


「せっかく慰めてあげようと思ったのに
なんでそんなことを言うの!💢」とか、

「せっかく親切にしてあげたのに!
少しでも力になろうと思ったのに!
あんなに支援してあげたのに!💢」


などと言って、
頼んでもいない善意を相手が受け取らないことに
不満を漏らしたり勝手に腹を立てたりする。


も〜さ、正直、こういうの本当に
いい加減にしてほしいんですよね。笑



良かれと思って、とかいうの、
本当にやめた方がいい。



あなたが良いと思うものを、
全人類が良いと思うはずはないので、

自分が良いと思うなら
もうそれだけで十分と割り切るべきだ。




他の誰かにその良さを
分かってもらう必要など一ミリもないし、

分かってもらえたらラッキー!
くらいのスタンスでいた方が絶対いい。


そして、たとえ分かってもらえなかったとしても
その相手に対してモヤモヤするのはお門違いだ。



なぜなら自分と相手は違うのだから。
(もう本当にここに全て集約されるけれど)


逆に、自分が良いと思うものを
「苦手だな、嫌いだな」と言われたとしても、

自分以外は全員自分じゃないのだから
それは当たり前に起き得ることであって、

それをあなた自身に対する否定と
捉えるべきではない。



あと、自分はこう言われたら嬉しいから、
などという勝手な理由で、

勝手に人の体型や肌の色をジャッジして
そのことを褒め言葉に使うことなんかも
自他境界が曖昧な人の典型例だと思う。

これも、まあやめた方がいいだろう。笑

大前提として、
「自分と自分以外の人間は違う」。


そのことを頭に叩き込んでおかないと、
人と人との関係は拗れる。


本当に、全てはここに集約されると思うのだ。


こんなことを書いている私自身も、
このことを胸に刻んで
生きていきたいと思う今日この頃。



親しい間柄になると
自他の境界線が緩みがちになると思うから、

親しい関係こそ
バウンダリーの緩みには気をつけていきたい。


今、自他境界が曖昧だという自覚がある人は
他人にいらんこと押し付けて
勝手にプンプン怒ってないで、
「自分はどう思うのか」にまず集中してほしい。


そして、相手のことなど
相手にしか分からないのだから、


「相手はどうしてほしいのか」を
自分基準で考えないことだ。


人生、分からないことだらけだよな。

でも、そのために人間には
目も耳も口もついている。


分からないことは想像するんじゃない。

分からないならコミュニケーションによって
それを獲得しにいこう。



自戒の念を込めて、
秋の夜長につらつらと書いてみました。


では、おやすみなさい。🐏


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