通勤は憂鬱だ。
最寄り駅まで徒歩10分、近くもなく遠くもなく感じる距離だ。
駅のホームには人が溢れかえっている。
ここで事故・事件が起きたら一たまりのないんだろうな。
電車に乗っても席に着くことなんてめったにできず、冤罪防止のために常に気を張っている。
ある意味、この場が最も集中力を研ぎ澄ませる空間だ。
会社に着くと、上司の目線に気を遣いながら、やりがいもない事務作業をこなす。
午後からは外回りが待っている。
なんだろう、今日は嫌な予感がする。
気を紛らわすために、給湯室でコーヒーを淹れよう。
#やってみた大賞