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一筋の光
最近自信を失ってばかりだ。
一昨年は心身ともに体調を崩し、
去年はコロナ禍で就職活動に疲弊し、
今年は大切な人が離れていった。
そんななか、仕事がとてもうまく行っている。
僕が関係している大きな仕事の中間報告が終わり、一つの節目を迎える事ができた。
今後は期限にあくせくすること無く、じっくりと腰を据えて研究に励むことができるらしい。
「らしい」というのは、僕はまだまだ化学エンジニアとして歩み始めたばかりで経験が浅く、プロジェクトの中枢部分である実験計画を立てている人は別にいるからだ。
僕はまだその人の指示通り実験をこなしているだけにすぎない。
ちなみに実験計画を立てているのは私の所属する部署の最高責任者である副社長である。
さらに、中間報告を終えて日程に余裕が出たことにより、来週から僕に対しての本格的な「エンジニア」としての教育が始まるらしい。
これまでは、ただ実験をこなすだけ・薬品の濃度分析をするだけの「作業員」でしかなかった僕だが、いよいよ「技術者」になるための英才教育が施されるのだ。
もちろん、未経験からの挑戦である以上、困難は付きまとって来るだろう。
だが、これを身に付ける事ができれば「僕」という一人の人間の大きな武器となることを確信している。
なぜなら、僕は「文系出身の化学エンジニア」という大きな個性を得ることができるのだ。
異色の経歴は大きな個性となる。
この個性を活かすことができれば、更なる成功の種となる、かもしれない。
――そう信じて、少し頑張ってみようと思う。