新人王は誰の手に?12球団若手選手をチェックする(パリーグ編)
こんにちは、すずです。
この記事はセリーグ 編と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
サムネイルの写真同じのにするのもイマイチかなと思ったので写真は2018年の新人王のDeNA東と楽天田中。東はトミージョン手術で今季絶望、田中は8月に昇格していますが今季はまだ10試合程度の出場です。
それでは2020年新人王候補のパリーグ編スタートです。
西武
西武は有資格者の中で今季1軍で記録を付けている選手が13人と多いです。
●平良海馬
17年ドラフト4位で八重山商高から入団。19年後半に1軍デビューをすると今季は開幕一軍。開幕から被安打0のまま27個目のアウトを取りメディアでは「ノーヒットノーランを達成」と書かれていました。
22登板で7H、防御率2.53。WHIPは1.03と安定感抜群です。
●宮川哲
19年ドラフト1位で巨人と競合の末に東芝から入団。最速155キロの直球が武器の即戦力右腕です。今季は21登板で1敗3H、防御率4.91。
●鈴木将平
16年ドラフト4位で静岡高から入団。U18日本代表にも選出された期待の若手外野手。ルーキーイヤーにはフレッシュオールスターにも選出。
今季は34試合に出場し1本塁打、打率.221。
ソフトバンク
ソフトバンクは投手の泉と板東のペアが活躍。
●泉圭輔
18年ドラフト6位で金沢星稜大から入団。
19年に14登板1先発2勝3H、防御率1.96でアピール。今季は7月に昇格するとここまで16登板1敗4H、防御率1.69と昨年の調子を維持しています。
●板東湧梧
18年ドラフト4位でJR東日本から入団。開幕一軍は逃すも7月に昇格すると主にリリーフとして定着。プロ初先発はほろ苦な結果になりましたがここまでリリーフで安定したピッチングを披露しています。
今季は8登板1先発で2勝1敗1H、防御率2.35。
●三森大貴
16年ドラフト6位で青森山田高から入団。定位置はショートだがチーム事情もあり外野守備にも挑戦。19年に1軍デビューすると24試合で打率.208。
今シーズンはここまで24試合に出場し打率.163。
楽天
楽天はルーキーの小深田が準レギュラーの活躍。一方で他にめぼしい新人が出てきていないのも事実です。今季は特に今季は涌井や牧田、浅村など移籍組やベテランが中心のチームです。
● 小深田大翔
19年ドラフト1位で大阪ガスから入団。50試合中44試合に出場し打率.260。規定打席には未到達ですが多くの出場機会を与えられています。
ロッテ
オフに鳥谷が加入。ドラフトでは佐々木朗を獲得。井口監督のもと革新が続きます。
●安田尚憲
17年ドラフト1位で履正社高から入団。U23日本代表として国際大会に出場しMVPとベストナインに表彰。18年に17試合でプロ初本塁打も放ち打率.151。
今季は43試合で3本塁打、打率.233。今季こそ期待に応えたい。
●佐藤都志也
19年ドラフト2位で東洋大から入団。アニメMAJORの佐藤寿也(サトウトシヤ)と同姓同名の期待の打てる捕手。東都大学リーグでは捕手、一塁手として計4度もベストナインに選ばれました。
今シーズンは20試合に出場し打率.192。
●和田康士朗
17年育成ドラフト1位でBCリーグ富山に入団。20年に1軍に合流すると6月に支配下登録。代走のスペシャリストとして起用されここまで24試合で打率.333、12盗塁。ロッテ荻野、日ハム西川とともに盗塁王争いを繰り広げています。
日本ハム
ダルビッシュや大谷はメジャー移籍し活躍しましたが、ハンカチ王子も今年で32歳、清宮も今一つ活躍できていません。中田をはじめ主力がベテランになりつつあり世代交代を徐々にしていきたい。
●河野竜生
19年ドラフト1位でJFE西日本から入団。高校時代は甲子園に3回出場。JFE西日本入団後も日本選手権で2試合連続完封勝利を記録し一躍ドラフト候補に。OP戦や練習試合では打ち込まれましたが開幕からローテに入りここまで7先発で2勝3敗、防御率4.46。
●福田俊
18年ドラフト7位で星槎道都大から入団。19年はファームで51試合に登板。今季はここまで1軍で12登板で1H、防御率2.38。
●野村佑希
18年ドラフト2位で花咲徳栄高から入団。出生はアメリカで、日本とアメリカの二重国籍を持っています。中高では投手としての出場も多いが長打力を評価され内野手として入団。3年次に甲子園に出場した金足農業高の吉田輝や、大阪桐蔭高の柿木とも同期入団に。
19年はファームで75試合に出場。今シーズンは1軍で13試合に出場し2本塁打打率.217。放った10本の安打のうち、本塁打2本、三塁打1本、二塁打2本と長打力は1軍でも結果が出ている。
オリックス
オリックスは有資格者で1軍出場が8人と少なめ。
●太田椋
18年ドラフト1位で天理高から入団。高校時代は主将としてチームを牽引。近鉄に所属し今はオリックスの打撃投手の太田暁は実の父になる。
ルーキーイヤーはファームで64試合に出場し6本塁打。今季は1軍で15試合に出場し2本塁打、打率.200。
●吉田凌
15年ドラフト5位で東海大相模高から入団。中日の小笠原と共に活躍。
開幕前の通算成績は5登板1先発1敗で防御率12.86。今季は12試合に登板し1勝1敗1H、防御率1.54、WHIP1.03と安定感を見せています。
最後に
平良の22登板7H、ソフトバンク泉の16登板1敗4H、楽天小深田の44試合/打率.260、ロッテ安田の43試合/3本塁打/打率.233、和田の24試合/打率.333/12盗塁、日ハム河野の7先発2勝3敗、オリックス吉田凌の12登板1勝1敗1H、あたりが数字としては今後も増えていけばなかなかの数字にはなりそうです。ただ、これ以外の選手との差も大きくはないのでセリーグよりも混戦が予想されます。
パリーグ全体日程の約40%の50試合を消化。これらの数字を120試合に換算すると(あくまでこのペースで進んだと仮定すると)、平良は50-60登板で17-18H、安田は7-8本塁打、河野は5-6勝、和田は27-30盗塁、みたいに考えると、平良や和田はそこそこの数字になりそうですがタイトルまでは厳しいか。小深田と安田は打率次第ですが、3割超えてこないと抜きんでないですね。河野も10勝は超えないと平良よりパッとはしないか。
これ以外にも近年のドラフトで話題になったような注目の若手選手はたくさんいます。過密日程でベテランや主力が終盤休息や離脱も計算する中、若手がどこまで台頭するのか楽しみですね。