数奇

ぬいぐるみと小説がすきです。読書日記や一人暮らしの生活について

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  • 読書日記

    自分が読んだ本の感想記録をまとめました

最近の記事

【日記】リクガメと生活して一年が経った話

久しぶりのnote投稿になってしまった。数奇です。 リクガメ飼育にあたって何か困ったことがあると「リクガメ ◯◯」と解決法を検索するのだけど、その度に検索結果の上位に自分が投稿したnote記事がヒットしてしまう。 それくらいリクガメの情報というのは世に少なく、それ故に自分の記事もよく読まれているのだろう。何の解決にもならない私のただの日記を読んでくれたみんな、ありがとう。 さて、そんなヒガシヘルマンリクガメの「ポアロ」との生活も、2023年8月26日にお迎えしてから一年が

    • 【読書日記】ティンブクトゥ / ポール・オースター

      2024年4月30日、ポール・オースターが亡くなった。享年77歳。 自分がもし「好きな作家は?」と聞かれたら間違いなく名前を上げるほど好きな作家で、まだ新作が読めるものと信じていた。明らかにオースター自身がモデルの登場人物が作品内によく出てくる(名前もそのままポール・オースターである場合すらある)上に、ひと一人の人生を色濃く描く作風であるために、親しい人物が亡くなってしまったような悲しさがあった。 しかも命日の翌日5月1日、自分はオースターの訃報を知らないまま偶然にもオース

      • 【読書日記】最近読んで面白かった本をまとめて紹介する

        もう2024年も半分に到達しようという今日、気づけばこのnoteを2024年になってから一度も更新していないことに気づく。 読書感想記録を書きたいときに書く目的で開設したnoteだったけれど、最近更新していなかったのは本を読んでいないわけではなく、むしろたくさん読んでいてアウトプットが追いついていないから。「この本面白かったからnoteに感想書くぞ!」と思っている間に、次から次へとそういう本が溜まっていく……。 このまま溜まっていくといつまでも感想を投稿できないので、ひと

        • 2023年にうちに来たぬいぐるみたち

          2022年にお迎えしたぬいぐるみの記事を書いてからもう1年経つことに驚いています。1年というのは本当に短いですね~。こんにちは、数奇です。 去年ほどの数ではないのですが今年も多くの家族を迎え入れたので、紹介していきたいと思います。()内の日付はお迎えした日です。 ディノくん (2月5日)友達がプレゼントしてくれたふわふわの恐竜の赤ちゃん。しばらく名前はつけていなかったのですが、ずっと「恐竜の赤ちゃん」と呼び続けるのもアレだったので、「ディノくん」と名付けました。僕が子供の

        【日記】リクガメと生活して一年が経った話

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        • 読書日記
          46本

        記事

          【日記】カメとの生活に慣れてきて感じること

          2023年8月末にリクガメをお迎えしてから、3ヶ月が経った。 リクガメを飼う経緯については以前noteに書いたので、そちらを見てほしい。 「ポアロ」と名付けたヒガシヘルマンリクガメをお迎えした当初は、想像していたよりずっと大変だった。お迎え前から十分に準備をしてきたと思っていたけれど、毎日のように予期せぬトラブルが起き、生き物を飼うということの難しさに打ちのめされた。その苦労についても、飼い始めたばかりの時期にnoteに投稿している。 お迎えする前から「リクガメは一人暮

          【日記】カメとの生活に慣れてきて感じること

          【どうでもよい日記】ホームセンターが好き

          久々のnote投稿がこんなんで良いのか?と思うくらい中身のない話を今からするけれど、むしろこういう肩の力を抜いた日記も書いていきたいな、と思ったのでとてもどうでもよい話をさせていただく。 自分は12年前に地方から上京してきたのだが、上京してきてたくさんのカルチャーショックがあった中で、「ホームセンターが無い」というのも一つ大きなショックだった。 それまで田舎でしか暮らしたことがなかった自分にとって、大きなホームセンターなんてものはそこらじゅうにあって当然のものだった。

          【どうでもよい日記】ホームセンターが好き

          【日記】迎えたばかりのリクガメとの生活の話

          8月末、一人暮らしの生活にリクガメをお迎えした。 リクガメをお迎えした経緯は上の記事を読んでいただければと思うが、1ヶ月近く一緒に生活をして起こったこと、感じたことなどをnoteにも日記として記しておきたい。 リクガメとの生活の模様はエックス(旧Twitter)に一番多く載せていて、動画も投稿しているので興味がある方は僕のエックスを御覧ください。 (「僕のエックス」って隠語にしか聞こえないから嫌だな) また、個人的にもリクガメとの生活は日記に記したいと思って「5年日記」

          【日記】迎えたばかりのリクガメとの生活の話

          【日記】一人暮らしの生活にリクガメをお迎えした話

          生き物を飼いたい────。 自分は、一人暮らし歴があと数年で実家暮らし歴を上回ってしまうほどの、ベテラン一人暮らシストだ。 良い歳をして良いお相手もおらず、そこそこ収入も安定してきたため昨年、広い部屋にお引越しをして悠々自適に一人暮らしをグレードアップさせていたが、この一人暮らしをさらに究極に近づけるために「生き物を飼う」という実績を解除させたい、という欲求が段々と強まっていた。 生き物を飼うなら何が良いだろう、と色々妄想を膨らませる中で、最も理想的なのは「猫」なのだけれ

          【日記】一人暮らしの生活にリクガメをお迎えした話

          【読書日記】想像ラジオ / いとうせいこう

          2023年8月11日 読了。 東日本大震災をテーマにした小説で、いとうせいこうとしても久しぶりに筆をとったフィクション小説だったとか。 以前参加した読書会のあとに参加者と色々と本の話をしていて話題に上がった本だったので、気になって読んでみたのだけれど、「いとうせいこうってただのおもしろサブカルおじさんじゃないんだな」と改めて思い知らされるほど良い本だった。 あらすじは、津波にさらわれて杉の木に引っかかって降りられなくなっちゃった人が、人々の脳に直接ラジオ番組をお届けする

          【読書日記】想像ラジオ / いとうせいこう

          【読書日記】亡霊の地 / 陳思宏

          2023年7月8日 読了。 この本は、祖師ヶ谷大蔵の喫茶店「黒田珈琲」さんにて7月に行われた読書会の課題本となっていて、自分もこの読書会に参加させていただいた。 自分にとって生まれて初めての読書会参加だったのだけれど、とても素敵な読書会で、そのときの様子もnoteにまとめているのでぜひ読んでもらえたら嬉しい。 この記事にも書いた通り、初めての読書会にも関わらずとてもハードな内容の課題本で、一言で本の感想を言い表すのがとてつもなく難しい本なのだけれど、せっかく読書会にも出

          【読書日記】亡霊の地 / 陳思宏

          【日記】読書会で「読んでいない本」について語ってきた

          7月、本読み友達が欲しすぎて生まれて初めて読書会に行ってみたら楽しすぎワロタ、という日記を書いたのだけれど、読書会の"悦び"を知ってしまった自分は早速つぎの読書会に向かったのだった。 今回参加したのは「つまずく本屋ホォル」さんという古本屋さんで開催された、「読んでいない本を堂々と語る会」という読書会だ。 積読というのは本好きなら誰もが現在進行形で経験していることだと思うけれど、その「ずっと本棚で眠っている本についてあえて読まずに語ってみる」というとても面白いコンセプトの読

          【日記】読書会で「読んでいない本」について語ってきた

          【日記】生まれて初めて「読書会」に参加してきた話

          自分には読書友達がいない。 急に「読書」という趣味に目覚めてからかれこれ10年ほど経ち、今でも「読書」は一番の趣味といえる自分だが、10年経った今でも「気軽に本の話ができる友達」は一人もいない。 普通に友達と本の話をすることはたまにあるのだけれど、読書を趣味にしていて、いろんな本をチェックしていて、情報交換したり、何が面白かったか面白くなかったかで盛り上がれたりできる友人という意味では一人もいない。 読書友達がほしい。人と本の話がしたい。 『バーナード嬢曰く。』みたいな

          【日記】生まれて初めて「読書会」に参加してきた話

          【読書日記】シャドウ / 道尾秀介

          2023年7月13日 読了。 同作家の『向日葵の咲かない夏』が素晴らしかったので手に取ってみたけどこちらもとても面白かった。 いわゆる「精神病院モノ」のミステリーで、様々な登場人物の視点で描かれていく中で、恐らくこの中の誰かが「狂っている」のだろうと疑いながら読み進めることになるが、ふんだんにミスリードが配置されていて、二重三重のどんでん返しに常に驚かされながら読むことになる。その構成力の高さに脱帽した。 (小学生が頭良すぎるとかそういう物語に都合がいいツッコミどころも散

          【読書日記】シャドウ / 道尾秀介

          【読書日記】まとまらない言葉を生きる / 荒井裕樹

          2023年6月25日 読了。 普段小説ばかり読んでいる自分が、小説以外の本も読みたいなと思って手に取ったのがこの本。 最近は自分の心との向き合いがとても大切だと思っていて、小説も良いけれどそれ以外の、哲学や心理学、社会に関すること、そういった本を読んでみたいと考え始めていたのだけれど、何から手を付けてよいかわからずにいた。 そんなとき、noteでたまたま見つけたとある選書サービスが気になって利用させていただいた。 神保町のシェア型書店で書棚を運営している、「いつか読書す

          【読書日記】まとまらない言葉を生きる / 荒井裕樹

          【読書日記】ゴールデンボーイ ─恐怖の四季 春夏編 / スティーヴン・キング

          2023年4月4日 読了。 スティーヴン・キングが四季それぞれの中編を描いた作品集『恐怖の四季』のうち、春と夏の2作をまとめた文庫本がこの『ゴールデンボーイ ー恐怖の四季 春夏編』。この本には、春編として映画『ショーシャンクの空に』の原作である『刑務所のリタ・ヘイワース』と、夏編として『ゴールデンボーイ』という中編が収録されている。 『刑務所のリタ・ヘイワース』があまりにも素晴らしく、自分が映画を観たこともあったので、この本全体の感想を書く前に『刑務所のリタ・ヘイワース』

          【読書日記】ゴールデンボーイ ─恐怖の四季 春夏編 / スティーヴン・キング

          映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を見て思ったこと

          もう1ヶ月以上前の話になるけど、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』という映画を観に行った。 自分は映画を普段は全然観ないのだけど、Twitterのタイムラインで多く話題に上がっているこの映画のタイトルを見て、ぬいぐるみ好きとしては観ないわけにはいかない!となって、ゴールデンウィークに暇だったので一人で行ってきた。 とはいえ意気揚々と楽しみに観に行ったわけではない。どちらかというと不安要素の方が大きかった。 何故なら、軽く情報を調べただけで、僕たちのような人見知りな人間た

          映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を見て思ったこと