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片づけで人生が変わるのは「片づけが人生の『リセットボタン』だから」説

今回も「片づけ」と「人生」の結びつきを解き明かすシリーズ。両者には「つながり」があるようだが、明確に説明するのが難しい。そこにミッシングリンクがある。その「見えないつながり」を探る。

今回は、最初から人生を変えようとする人が、今までやってきたことを「モノの片づけ」によって「リセット」し、その後、新しい人生をリスタートするから人生が変わる説をご紹介。

1.片づけで人生をリセット

まず、片づけで人生をリセットした方をご紹介します。それは、「ミニマリストTakeru」さん。該当部分がこちら。

ミニマリズムを実践すれば僕の人生は変わるかもしれない、本当に叶えたかった夢が叶えられるかもしれないと、本気で思うようになったのです。

「月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活」引用

Takeruさんの場合、セミナー講師になるという夢がありました。そして「人生をリセット」し、夢に集中するためにミニマリズムを実践。つまり、夢が「先」で片づけが「後」のパターンです。

ここで疑問が生じます。現在のモノはそのままで、新しい世界に踏み出しても理論的にはいいはずなのに、なぜ片づけるのでしょうか?

2.片付けて「リセット」する理由

片づけという「リセットボタン」を押す3つの理由を紹介します。

(1)新しいことに集中するため
「ぼくたちに、もうモノはいらない」の作者の佐々木典士さんは、モノは「沈黙のメッセージ」を発すると言います。

そのメッセージとは、使ってないモノだったら「使ってほしい」とか「ホコリを払ってほしい」など。

モノを見たときに心に思い浮かぶ言葉なのだが、それらのリストが「沈黙のTO DOリスト」となって頭の中を埋め尽くす。モノが増えれば増えるほど、このリストが多くなる。逆に減らすとどうなるか。

モノを減らすと「沈黙のTO DOリスト」は減り、「本来のTO DOリスト」にいつでも手をつけられる。モノを減らすと、大事なものに集中できるのだ。

引用

(2)新しいことに取り組む「時間」と「お金」を増やすため
今までやっていたことを片づけて「リセット」するのは、夢のために使える「時間とお金」を増やすためだとミニマリストTakeruさんは言います。

モノを3000個以上手放してきました。(中略)部屋は綺麗になり、そして今まで大量のモノに奪われていた「時間」と「お金」が自由に使えるようになりました。

「月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活」引用

これも、上記の(1)と同じように、「時間」と「お金」を自分が選択した新しいことに集中して使うために片づけをするのです。

(3)新しいことに「背水の陣」で取り組むため
断捨離やましたさんは、断捨離では「出す」のが先として、次のように言っています。

先に取り出してから新たなモノを入れる際には、失敗ができません。大げさに言えば「背水の陣」の状態にあえて身を置くということです。

「人生を変える断捨離」引用

ミニマリストTakeruさんも「言い訳ができなくなる」と、同じようなことを言っています。

つまり、今まで別のことに「時間」や「お金」を使っていて、「夢に取り組む時間もお金もない!」と言い訳をしてきたのが、片づけによって「時間」も「お金」もある状態になり、できない理由がなくなるからです。

3.まとめ

モノを捨てることによって、モノ自体が持つ情報とそのモノを見ることによって心に思い浮かぶ情報を減らすことができます。

それによって頭の中が片づき、スペースができる。そのスペースに、新しい情報を入れることができるので人生が変わるのです。やましたさんの言葉を借りれば、「捨てれば得られる」のです。

4.この説の活かし方

新しいことを始めたのに、うまくいかない人は、まず、部屋の中を見渡し、片づけができているか確認してください。

また、人生で行き過ぎたり、違う方向に進んでしまったりした時に、いつでも片づけによって人生をリセットし、人生をリスタートできると知っておけば、恐れることはありません。

必要な時に、人生の「リセットボタン」を押して、柔軟に「あなたの人生」を軌道修正していきましょう。

「ミニマリストしぶ」さんの言葉
「僕は、手ぶらになったから変わったんじゃない。見栄っ張りでクズの自分を心底変えたくて、無我夢中で手ぶらになったんだ。」

「手ぶらで生きる。」引用

(参考文献)
下線部参照。

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