男子バレートップ選手の体脂肪率は10%
「なんとなく筋肉がたくさんついてて、なんとなく体脂肪少ない方が高く跳べそう…」
「でもどこまで体脂肪減らせばいいのかが分からない…」
こんな疑問を持った方がいるかもしれません。
この疑問に答えてくれるのがAytekが2007年に発表した論文です。
◆男子バレートップ選手の体脂肪率は10%前後
Aytekが2007年に発表した論文で、トップの男子バレー選手の体脂肪率は10%前後であることが分かっています(下表)。
参照している論文の数自体は少ないものの、男性でおおよそ10%前後、女性で16~25%に収まることが分かります。
Aytekは論文中で、
「体脂肪は、敏捷性、スピード、柔軟性、パワー、跳躍力すべてにかかわる。」
「身長、体重、体脂肪、除脂肪体重、筋肉量、体水分量の中で一番重要なのは体脂肪」
だと述べています。
ただ、体脂肪を減らせば減らすだけいいというわけでもなく、生理学と代謝の関係から男性は一番低くても5%、月経不順のリスクから女性は一番低くても12~16%が目安と述べています。
また、汗をかき、体の水分が失われると発揮できる筋力が弱くなり、プレーの質が落ちます。スポーツをする人はしない人よりも、多くの水分を体に蓄えておく必要があります。
一般に、体脂肪の水分の構成割合が10~20%であるのに対し、筋肉は水分の構成割合が75~80%を超えます。そのため、筋肉量が多い人は体により多くの水分を蓄えられ、最後までよいパフォーマンスを発揮できます。
◆体脂肪率10%の画像
最後に、体脂肪率毎の男性の体型の画像を載せます。
体脂肪率10%は右上の画像に該当します。
毎日高タンパク・低脂肪の食事を心がけることが理想の体型に近づく鍵になりそうです。
今後のトレーニングの目安になると幸いです。
◆参考論文
・Ahmet İhsan Aytek(2007) Body composition of turkish volleyball players
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